NO MUSIC FIGHTER

音楽の話と音楽じゃない話をしようよ

ROVO presents MDT FESTIVAL 2017@日比谷野外大音楽堂

恒例のお祭り。今年もお酒を飲んで踊って飲んで踊って飲んで踊って踊り狂ってきました。最高、大好き!

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2017/5/29
ROVO presents MDT FESTIVAL 2017
open 15:00 start 16:00
¥4,800

出演アーティスト

  1. D.A.N.
  2. OGRE YOU ASSHOLE
  3. ROVO

セットリスト

D.A.N.
  1. SSWB
  2. Ghana
  3. Native Dancer
  4. Now It's Dark
  5. Shodows
  6. Tempest
ROVO
  1. CANVAS
  2. BAAL
  3. AGORA
  4. MIR
  5. SINO+DUB
  6. D.D.E.
EN(ROVO)
  1. Liege

セットリスト全然自信ないので、間違ってたら指摘してください……。

ライブの感想

毎年楽しみにしているMDTフェスティバル。今年はD.A.N.がゲストだったので、発表された瞬間からずっと楽しみにしていました。
この日はDate You西川口が被っていてちょっと悩んだのですが、いやでもものすごく特別なイベントならともかく普通のライブとMDTが被ってMDT行かないっていう選択肢はないでしょう、ということでこちらに。この野音をクリアしないと夏が始まらないんだ。

始まる前から楽しいに決まっていると思っていたし、終わってみてもやっぱり楽しかった。今年はぶち上がるというよりは穏やかに熟して酩酊していく、どこかメロウな恍惚感がありました。よかった。

D.A.N.

D.A.N.の野音なんて絶対に気持ちいいでしょ!とニヤニヤしながら楽しみにしていました。
で、実際気持ちよかったし楽しかったのですが、最若手の彼らは一番手で完全に明るい日中、なのにセットリストが夜感に溢れていて(セットリストがっていうか、彼らの楽曲はたいてい夜感に溢れてるけど)少し物足りない印象がありました。いつかちゃんと暮れる時間にワンマンで観たい。

1曲目は「SSWB」。
これって「SUPER SHY WITHOUT BEER」の略らしいんですが、この言葉っていかにもMDTって感じ!いい選曲。

ループしながら緩やかに熱が上昇していく感じがすごくいい。
最初は半分より前くらいの人たちしか立ってなかったけど、曲が進んでいくにつれて、座っていた人たちがどんどん立ち上がっていったのが印象的でした。

ライブで聴くと意外にどっしりしているリズム隊と、気怠くメロウなメロディの対比が美しかった。対比というとちょっと違うかな、区切られている・分かれているという感じはなく、その両者は混ざり合っているのに歌とスティールパンだけ絶妙に「混ざってるのに浮いている」みたいな感じがして、彼らの音のそこがすごく好きだ。

にしても、やっぱり、すかんぴんの晴天のびっかびかの昼日中はちょっと違うなあ、と思いながら聴いていました。似合わない……。
Native Dancer」大好きで、“夜にとけて ここは東京” の本当に融けるような声と一緒にフッと音が消えて、そこから一気に熱が上がっていくところがめちゃくちゃテンション上がるところなんだけど、夜にとけてもなにも日射しめっちゃ眩しくてちょー焼けそうなんですけど!てなってて、いつもより曲に入り込めなかった。

「Now It's Dark」なんかはモロだし、「Shodows」も夜だと思ってるし。ずっと曲と情景が合っていないと思っていたし、野音は時間と情景も込みでライブを創る場所だと思っているから、デザイン甘いんじゃないのーと少し思いました。
演奏も前半はやや硬いかな?と思った。でも後半に持ってきた「Shodows」「Tempest」はすごくよかった。思い切り引き込まれたし、音が沁み込んでくるみたいでゾクゾクした。

いつかワンマンで、情景の移り変わりを前提としたセットリストで、彼らの野音を観てみたいなあと思いました。やっぱり彼らは夜の方が似合うと思うので、夜の東京で観られたらいいな。

あ、あと音とは全然関係ないけど、サポートの小林うてなさんが白いオフショルダー着ててめちゃくちゃ可愛かった。オフショルの魅力って今までよくわかんなかったんだけど、この日理解した。可愛い。

OGRE YOU ASSHOLE

名前はちらほら見るけど全然聴いたことなくて、完全に初見。
そもそもなんて読むのかわからなかった(笑)やっとバンド名をちゃんと覚えたぞ。略称はオウガでいいのね。

D.A.N.がしっとりめで揺蕩うようなステージだったのに対し、彼らは比較的ソリッドでバンド感をより強く感じる印象。途中で猛烈に「まんまゆら帝じゃん」みたいなサイケ感があったんだけど、それだけに終始することなく幅広いサウンドを聴かせてくれて面白かった。楽しかったので今度CD買って聴きます。

ROVO

今年はわりと正気で観れました♡笑 飲みすぎなかったぞ。

「MIR」あたりで空が暗くなり始めて、走る光の線がより鮮やかになっていく感じ!まっすぐに引かれるLEDの縦のライン、鮮やかで美しかった。
最初の方にちょろっと書いたけど、今年は「ガンガン攻めてテンションぶち上がっていくぜ!」ていう感じじゃなくて、緩やかにジワジワ上昇していくような印象でした。お酒飲みすぎなかったせいかもしれないけど(笑)頭バカになってひたすら踊ってる状態じゃなくて、もっとちゃんと耳でも聴けた。ROVOは頭で考えないで理性オフにして感性だけで楽しむのが一番好きだけど、「今日はちゃんと聴こう」と思ってちゃんと聴くとそれもまた楽しいんだよね、複雑で意味わかんないことサラッとやってたりするから。特にドラムはタイトで複雑な刻みが「なんでそこで分けたん?」みたいな謎の分け方で分担されていることがあって、それなのにバシッとまるで違和感なく噛み合ったりしてるのが面白すぎて、じっと見ていると耳と目それぞれから与えられる情報が脳内で混乱するみたいな感覚があって好き。かっこいいのよね。しかし今年はドラムの掛け合いがなくて、そこはちょっと悲しかった……。

ほぼ最後尾くらいの席に陣取って観ていたのですが、ROVOが始まると前のエリアが踊り狂い脱ぎだしTシャツを振り回し、みたいな地獄絵図化していくと同時に、途中まで立っていた人たちがいつの間にか座り込んでビール握りしめたまま爆睡していったりするのが相変わらずの情景でめちゃくちゃ面白かったです(笑)カオス。楽しかった。