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Plastic Tree|2017年春ツアー「念力発生」@中野サンプラザ

高校時代の担任の先生からお花を贈られるパンクベーシスト、エモい。

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2017/5/2 tue
Plastic Tree
メジャーデビュー20周年“樹念”ツアー「念力発生」
at 中野サンプラザ
open 17:30 start 18:30
¥6,500

セットリスト

  1. 1999
  2. フラスコ
  3. 讃美歌
  4. 影絵
  5. 退屈マシン
  6. サイレントノイズ
  7. 静かの海
  8. creep
  9. 嬉々
  10. メランコリック
  11. 念力
  12. ヘイトレッド・ディップイット
  13. マイム
  14. デュエット
  15. さびしんぼう
EN
  1. 藍より青く
  2. 春咲センチメンタル
EN2
  1. スラッシングパンプキン・デスマーチ
  2. Ghost

ライブの感想

ホールらしいセットリストと演出で、情景も含めて気持ちよく楽しむことができました。
演奏が精緻だったとか世界観が作り込まれていたとか、そういうタイプのライブではなかったのですが、「あーこの人たちバンドなんだな」と実感できる躍動感と生命力に溢れたライブでした。この空間にいるだけで楽しい、聴いているだけで幸せ、みたいな感覚。

中野、カメラが入っていました。初日川崎はカメラが入っていたもののトラブルでリリースは無理だろうという状態だったので、その代替で中野にカメラが入ったのかな。最初の内はメンバーも丁寧な演奏を心がけているように見えました。でも曲数を重ねる毎にだんだんと弾けていって、どんどん心が解放されていくようで楽しかった。ぐいぐい引っ張って高いところまで一緒に連れていってもらえたような、素晴らしい景色をみんなで見られたような、そんな気持ち。
プラツリの大きめのライブは、最高潮までぐいぐいと手を引いてくれたのに最後いきなりパッと手が離されて突き放される、みたいな印象が強いけれど(これはいい意味で。最後に「空中ブランコ」とかで突き放す系のライブ大好き)この日は最後まで一緒に走ってくれたような感覚がありました。楽しかったなあ、本当に楽しかった。

印象に残っている箇所だけサクサクと。

「1999」。
「バルーン」かなと思っていたので、開幕「1999」でものすごく嬉しかった……!(前も書いたけど、「バルーン」は大好きな曲なんですよ。1曲目だとあんまりピンとこないってだけです)この曲、本当にホールに合うんですよ。
複雑なリズムと連動するように明滅する照明も、投影される映像も、そしてタイトに始まって徐々に広がっていく音も、全て気持ちよくって。最初の方に「演奏が精緻とかそういうタイプのライブではなかった」と書きましたが、「1999」はかなり丁寧に演奏されていたように思います。この時点でグッと心を掴まれました。

「フラスコ」。「1999」で広がったものが一気に解放されていくような、そんな感覚。演奏もここから弾けていったような印象があります。
「フラスコ」もホールで聴くと本当に気持ちいい曲。大サビの “鐘の音で琥珀の虫のような思いが解放されてく” の部分、キラキラした光が上昇して広がっていく映像が大好きで。音も映像も照明も楽曲自体も、全部大好きな曲が2曲立て続けに演奏されるの、本当にしあわせで。このセットリストをホールで観られて、本当によかった。

「讃美歌」。火が灯る演出、びっくりしたしかっこよかった。
個人的な思い入れが強い大切な楽曲ですが、それを抜きにしても、このツアーの影の主役は「讃美歌」だったんじゃないかと思ってしまうくらい伸びまくった楽曲だなあと感じました。ストレートなギターロックなだけに、グルーヴというか熱量が直球で伝わってくる。10年以上前の曲なのに、今でもこんなに育つんだね。
ツアー前半から「今の音で聴く讃美歌はめっちゃキラキラしてて楽しい!」と感激していたのですが、そのキラキラ感に熱量と勢いと悪ノリみたいな楽しさがどんどん付加されていって、アウトロなんて本当にもう最高だった。手数が増えたり、アレンジが変わったりしていくのが楽しくって、なにより佐藤さんのドラムがめっちゃおいしくて。タムもシンバルも叩きまくる感じで、過剰なくらいのアレンジなのに、でも全然過剰じゃない。もー、ちょーかっこよかった。ちょーかっこよかった。

「影絵」。今回のツアーでは、中野だけで披露された曲。長崎でもやってたんですって。行ってないところのセトリちゃんと見ていないのがバレる。笑
ホール向けのセットリストとして組み込まれたのかな、映え方が半端なかった。
わりと重い曲だと思うのですが、楽器隊のザクザク刻む音を聴いていると楽しくなる曲でもあって。ナカヤマさんもこの曲の途中からニヤニヤし始めて「そういう曲じゃないでしょ」と思ったんですが(笑)でも結局、わたしも途中からニヤニヤし始めてしまいました。笑
気持ちいいんですよ、安心して身を任せられるような心地よさがあって。ナカヤマさんの曲ってわりとジェットコースターですけど、有村さんの曲はメリーゴーランド感がありますよね。安心して乗っかれるような。

このあたりから完全に楽しくなっちゃって、以降はあんまり記憶がないです。
「退屈マシン」の「フ~!」は結構な歓声になっててナカヤマさんがやっぱりニヤニヤしてたこととか(笑)正くんがいきなり煽り出して「アキラ!アキラ!アキラ!アキラ!」という突然のアキラコールから「デュエット」に入ったこととか、そういうの覚えてるくらい。あ~もう「デュエット」聴けて本当に嬉しかった……!「デュエット」は最高だし「デュエット」のナカヤマさんも最高。ナカヤマさんは最高。

この日、ナカヤマさんが本当に楽しそうで、ずっとニコニコしてて。
大きい会場だし川崎のリベンジカメラも入っているしで、意図的に自分で気持ちを盛り上げていた部分もあると思うんですけど、それでも本当に楽しそうでこっちも楽しくなっちゃった。終演後に友人から「今日アキラ喋んなかったね」と言われたのですが、わたし言われるまで気が付いてなくって。楽しそうなナカヤマさん見ながら楽しそうなギターの音聴いてぴょんぴょん跳ねてただけで完全に満たされて、「足りない」という感覚が全くなかった。音楽とパフォーマンスだけで全身がしあわせになってた。もちろん喋ってくれたら嬉しいんですけど(笑)「喋ってくれなくても物足りなさを感じない・音だけで満たされる」って、音楽ライブとして理想的な状態だと思う。たのしかった。本当にたのしかった。*1

本日のマイム

有村さんが寄っていくと、中山さんが上半身をサッサッと左右や上下に振って逃げるので、有村さんもそれを追いかけるようにサッサッと左右や上下に動く。チューチュートレインみたいなんですけど笑

MCうろ覚え書き

中野はほんと覚えてないです。
記憶にあるものだけ、ニュアンスで。

竜「長いツアーもいつの間にか後半戦。川崎事件からこんなに時間が経ったなんて」的なことを序盤に。やめて!川崎事件に触れるんじゃない!笑(えるくらいには傷が癒えた~。よかった~。直後はほんと半泣きだったから……。)

竜「前ここでやったとき、舞台監督さんに何回も「ここに立たないでください」って言われたたのに、なかちゃんがそこに立ってて、特効の銀テープ直撃してた」

健「ピチピチの最年少、39歳です!!!!!」
健「みんなも意識してると思うですけど、ホール用のステージングってあるんですよ。要はかっこつけた感じなんですけど笑」かっこつけた感じというか、かっこよかったよ~!

正「(赤く光るのり太朗を見て)かわいいですよね。……そうでもないか?笑」こわいです笑
竜「ハロウィンのあれみたいですね。みなさん次の曲はもうわかりますよね?(そのままタイトルコールさせようとフロアに振ってくれたんですが、まったく揃わず笑)…ごめん、長かったね!スラッシングパンプキン?」
フロア \デスマーチ!/

竜「ハロウィンといえばあれもいますよね。おばけ」
ゴーストで〆!スラパンで終わりだと思ってたので、ゴーストまでやってくれて本当に嬉しかった。しあわせ。

明「(EN2で例によって先に引っ込んじゃったのですが、フロアのアキラコールに呼び戻されて、メイク落としシートでお肌をふきふきしながら)メイク落としちゃったよぉ~(オフマイク)」
すっぴんで出てくるどころか落としつつ出てきた(笑)かわいさしかない。
この後わりとすぐまた捌けちゃったのですが、そのとき「フィニーッシュ!」の仕草してて最後までかわいさしかない。やっぱりナカヤマさんは妖精なんじゃないかな……現世に顕現してくれてありがとうございます……。

EN2で捌けるときは、正くんが「イエーイ!」て何回も煽ってくれて、ハートもたくさん飛ばしてくれて、めっちゃかっこよかったです。甲府に引き続きハートをたくさん飛ばしました。
ロックミュージシャン然とした感じで、テンション高く両腕を突き上げながら去っていった正くんがほんとかっこよかった~。ひとり残された有村さんは、正くんのテンションにびっくりしたみたいに二度見して笑っててかわいかったです。

竜「(オフマイク)じゃ、また!」

 

そうそう、ライブの途中のり太朗がパトランプみたいに激しく明滅しているときがあって、思いっきり二度見しました。笑

中野サンプラザ、確かオリンピック後に取り壊されるはずなので*2、たぶんここも近い将来なくなっちゃうんだと思いますが……大好きな会場で、いいライブが観られて嬉しかった。しあわせな時間、しあわせな空間でした。

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\……でもこの日のオーラスは「May Day」が聴きたかったな~!/

 \Day!!!!!!!!!!/

2017年春ツアー「念力発生」別日レポ

*1:けっこうブログやツイッターなどで「演奏はアレだった」みたいな感想を見かけるし、一緒にいた友人が「音響もそこまでよくなかった」と言っていたのですが、わたしこの日ただひたすらに楽しくってそういったことが全然わからなかったです。歌はアーと思ったけど、それくらい。たぶん今自分の海月歴の中でも最高にデレている状態なんだと思う。これがいいことなのか悪いことなのかよくわからないけど(リスナーあるいはファンとは何か、とか、アーティストを消費すること・音楽だけでなくキャラクターやパーソナリティにまで依存することは本来的に望ましい状態と言えないのではないか、ということとか、そもそも音楽を聴くことは何か、音楽に対して何を負託するのか、ということとか。これはずっと考えていることなのでそのうちまとめます)、でも、ひたすら楽しかったし、彼らがステージにいてくれることが嬉しかった。好きなバンドが20年続くというただでさえ奇跡的な状況の中で、こんな気持ちになれるのはどれだけ幸福なことか。メジャーデビュー20周年おめでとう、という祝福の気持ちを再確認すると同時に、アーティスト側を祝うよりもずっと、ファンである自分が本当に恵まれていて幸せなんだと痛感して泣きそうでした。

*2:詳しくは中野区ホームページへ→区役所・サンプラザ地区再整備について | 中野区公式ホームページ

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