NO MUSIC FIGHTER

音楽の話と音楽じゃない話をしようよ

Nyantora / CQ|Dig up!Your Wonderland -WildSideTokyo 8th Anniversary Special!!!-@新宿WildSideTokyo

Nyantoraをこのキャパ&この距離でまったり観られるのは超しあわせ。CQは観ながらいろいろと考えてしまったので、備忘録を。

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2017/4/20 thu
Dig up!Your Wonderland -WildSideTokyo 8th Anniversary Special!!!-
at WildSideTokyo
open 17:30 start 18:00
¥3,000

出演アーティスト

ライブの感想

久しぶりのWildSideTokyo。

10年ぶりくらいだな~と思いながら足を運んだのですが、このイベント自体が「WST8周年記念イベント」だったので、この感覚は間違いだったみたい。長くても8年前かあ。もっと昔みたいな気がしていたけれど、気のせいなのね。
当時友人の付き合いで、彼女がはまっていたバンドをよく観ていて、そのバンドがWSTによく出ていて。WSTはドリンクが全て300円かつ隣に酒屋があるので、酒屋で乾き物を買い込んでお酒を飲みまくっていた記憶があります。あとデステクノっていうふざけたオリジナルカクテルがあって、その実態はウォッカテキーラの混合物だった気がする。申し訳程度にトニックウォーターが入っていた。
そのバンドが解散してからは一度も来ていないので、とても久しぶり。*1

さすがにドリンクは値上げしているだろうなあと思いながら足を運びました。
相変わらず隣は酒屋。20:10のNYANTORAに間に合うようにと思ったのですが、少し遅刻しました。
ドリンクはやっぱりアルコール類500円になっていましたが、2杯目以降は400円と相変わらずの優しさでした。そしてソフトドリンクは200円。自転車だったのでグレープフルーツジュースをお願いしたら、ソフトドリンクならドリンクチケットで2杯頼めるとのこと。嬉しい。
ドリンクを交換して、空いていた前の方へ。

Nyantora

比較的ビート感強め、軽く踊れる音が多くて楽しかった。ちょい元気めのチルアウト?
このキャパこの距離でNyantoraを観れるのは嬉しいなあ。この日は手元もじっくり観られたので、「あ、ここ弄ったらこう変化するのね」みたいなことがわかって面白かったです。後半になるにつれて動作から音の変化が推測できるようになるので、視覚と聴覚が連動して気持ちが盛り上がる感じで楽しい。
その一方で、目を閉じてゆっくり揺れながら音だけを聴くのも楽しい。Nyantoraは本当に永遠に聴いていられる。どんなに好きな音楽でもときどき「うるさい!聞きたくない!」みたいな気持ちになることがあるんだけど、彼の音楽はそういった感覚にほぼ陥らないから、なんというか、フラットな状態の自分に一番近しい音なのかなあという気がする。創造された音を聴くというより、既に在るものに触れるみたいな感覚。何時間でも聴いていたい。

この日はナカコーの機材が手作り感溢れる折りたたみぽい机の上に置かれていて、その横のビールケースが三段積み重ねられた上にも機材が置かれていて、「その場に合ったものでステージを作りました感」に溢れていてとても面白かったです。こういうの好き。
プレイ中ナカコーは足下にビールを置いていて、途中からはちまちま飲んでいました。リラックスできていい。わたしもお酒飲みながらまったり聴きたかったな~。Nyantoraのときは自転車やめようかな。

完全に音のことだけ考えて音を聴いて楽しんでのんびりして、とても贅沢な45分間でした。しあわせ。

CQ

前回のライブでちょっとだけ「ん?」というのがあったんですが、まあ気のせいだろうと思ってスルーしていたんですけど……今回のライブで気のせいじゃないんじゃないかという気がしてきました。
ササブチさん、落ち着いたんじゃなくて下手になりましたか?
技術レベルが落ちている気がする。あんな締まりのない音だったかしら。わたしの感覚が変化しただけかなあ。プラとか酒時代のDVD見返してみようかな、、
オカズもワンパターンな気がするし、どうにもワクワク感がなかった。彼のドラムがずっと大好きだったので複雑な気分です。正直この感覚は昨年か一昨年くらい?のCQからあって、でも途中で観たCYCLEとかは最高にカッコよかったから気のせいだろうな~と思っていたんですけど、ウーン。単純にCQのアレンジが好みじゃないだけかな、セッションなら楽しむことができるんでしょうか……でもCQは彼がバンマスだからなあ……。とりあえず、酒もそうだったんですがCQも、個人的に「ササブチのドラムを聴く場所」以上の価値を見出していないので、ササブチのドラムが楽しめない時点で次はもう行かなくていいなという気持ちになりました。音源は好きだから新譜が出たら買うかもしれないけど、ライブにはたぶんもう行かない。

ライブ中はナカコーがフロア下手にいました。下手ギターのエフェクターとか見てた。

MERZBOW&duenn&Nyantora『3RENSA』を買いました

終演後は、先日リリースされたMERZBOW&duenn&Nyantoraの『3RENSA』を買って帰りました。これもずっと聴いていられる良質なアルバム。週末に家事やら細々とした作業やらをしながらずっと聴いていましたが、流れる音で慣れた自室の色や質感が変化するようで、とても面白かった。以前行われたライブイベント「SILENCE」を思い返しながら、いい時間を過ごせました。大切にしよう。

WST 8周年おめでとうございます&すきです!

そんなこんなでいろいろと考えることのあったイベントでしたが、WildSideTokyoは相変わらず素敵なライブハウスだったので、それが嬉しかったです。
近年はきれいで動線がしっかりしていてレストスペースがあって分煙で音響がクリアで、みたいなライブハウスが増えているし、そういうハコも大好きですが、WSTみたいな「いかにもライブハウス」ってとこもやっぱり大好きだなあと思いました。狭くて地下でみんな煙草ばかすか吸っててお酒飲んでて、みたいな。止めてずいぶん経つのにうっかり煙草吸いそうになったよ。お酒飲んで煙草吸ってダラダラステージ観て笑って踊って、みたいな、ごく原初的な「ライブの楽しさ」を感じられるいいライブハウスだと思っています。

それに何より、スタッフさんのお仕事が丁寧なところがすき。今回のイベントは予告動画が作られていたり事前にタイムスケジュールが公表されていたりと、観客にとって痒い所に手が届く感じのアナウンスがなされていました。

最初に書いた通り、ドリンクの価格設定とかも親切だし。
ずいぶんと足が遠のいてしまっていたけれど、また足を運びたいなあと思いました。こういうライブハウスには続いてほしいから、ガンガンお金落としたいです。すき。

*1:数年前に中山さんと村井さんと石井さんがここでコピバンをやったらしいのですが、告知に気が付かなくて行けませんでした。行きたかったな~。