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NO MUSIC FIGHTER

ライブレポ90% CDレビュー10%

Plastic Tree|2017年春ツアー「念力発生」@川崎CLUB CITTA'

ギタートラブルだらけの初日。中山さんの心境を思うと胃がキリキリと痛いです……。
楽しかったと言ったら嘘になるし、気にしないでなんて軽い適当な言葉も言いたくない。わたしが知ってる中山さんの演奏は、もっとかっこいいしもっと素晴らしいから、昨日のライブがよかったなんて絶対言えない。でも、プレイヤーとして間違いなく不本意だったであろうあの状況で、出る音だけで演奏しきったプロ根性が格好よかった。やっぱり大好きだし信頼してる。だから次が楽しみです。

開幕3曲が本当に大好きな曲たちだったから、ベストコンディションの演奏を待っています。

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2017/3/9 thu
メジャーデビュー20周年“樹念”ツアー「念力発生」
at 川崎 CLUB CITTA'
open 18:00 start 19:00
¥6,500(記念品付き)

セットリスト

  1. 1999
  2. 輪舞
  3. 讃美歌
  4. 君はカナリア
  5. 退屈マシン
  6. みらいいろ
  7. creep
  8. 嬉々
  9. メランコリック
  10. 静かの海
  11. 念力
  12. hate red, dip it
  13. マイム
  14. さびしんぼう
EN1
  1. アローンアゲイン、ワンダフルワールド
  2. 春咲センチメンタル
EN2
  1. スラッシングパンプキン・デスマーチ

ライブの感想

20周年樹念ツアー初日。
今回のツアーはいつもより値段が高くて、その代わりに記念品付きってアナウンスされていて。当日まで記念品に関する案内がまったくなかったので正直期待していなかった(あの事務所のことだからデザイン料もかかんないテキトーな落書きバッジだのシールだのか、最悪忘れてることもありえるくらいに思っていました。ごめんなさい)のですが、かわいいペンライトが配布されたので嬉しかったです。

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ボタンを押すと青く点灯します。もう一回押すと点滅、もう一回押して消灯。

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ペンライトを振るライブにはほとんど行ったことがないので、貴重な体験だしけっこう楽しかった。いつもはやだけど、たまにはいいよね。

そして今ツアー、行った本数だけこれが増殖していくのか……と思うと戦慄しますね……( 'ω' )ヤフオクやメルカリに出まくる未来が見えるぜ。

 

定時から少し押して開演。
いつも通り入場SEはOnly Shallow、中山さんはペンライトを持って出てきました。かわいい。
ギターを受け取る前に上手でローディーの方とガッチリ握手をしていたので、「わあ、今日はなんか熱い!」と喜んで見ていたのですが、今思えばトラブルを受けてお互いに気合を入れていたんだろうなあ。

1曲目は1999。大好きな曲なんだけどあんまりライブで聴けない曲だから、嬉しかった!CDで緻密な音を聴くのも大好きなんだけど、ライブの臨場感ある音も好きだし、1999は投影される映像も大好き。本当に久しぶりに聴けた気がする……嬉しかった。
大サビで有村さんが入りミスをしかけて、「やっぱり初日ww」などと思いつつ。
続けて輪舞、讃美歌。どちらも大好きだから、この時点でテンションめっちゃ上がってました。中山さんがソロをミスったときも「初日www」と思ったくらい。
『念力』というシングルには、クセが強くてマイナーで激しいイメージを持っていたので、序盤のキラキラした流れにはいい意味で予想を裏切られました。

「君はカナリア」はジャズマスター
開演前にギターを試しているとき、ステージがあまり見えないながらも「今日は有刺鉄線しかいないのかな?」などと聞き耳を立てながら勝手に推測していたのですが、蓋を開けてみたらJMに逆Vに黒レスポール*1にと盛りだくさんでした。我が耳ながらあてになんないな…… 去年当てられたのはまぐれだなー。
この曲のアウトロはドラムの見せ場感があって佐藤さんをじっと見ちゃう。弦楽器隊は同じフレーズを繰り返すだけなのですが、ドラムは途中途中でいろんな聴かせ方をしてくれるから楽しい。

で、有村さんが事前に呟いていた新ギター白昼夢を構えて始まったのが、退屈マシン!

ぎゃーこれも久しぶり!大好きだから嬉しい!今回のセットリスト、前半はアキラ曲祭りで楽しい。
白昼夢は夜想と比べてザラッとした感じに聴こえました。夜想はいい意味でおもちゃみたいなシャラシャラした音が鳴るなと思っているのですが、それよりはエッジのたっている、ジャキジャキした感じの音。ルックスもいいし、夜想と併せてこれからもたくさん使ってくれたらいいな。
みらいいろでは使ってたのかな?今回は有村さんがほとんど見えない位置にいたので、ちょっとよくわからないです。

有村さんがちょっと喋って、佐藤さんに「じゃあタイトルコールは佐藤のケンケンさんにお願いします」と振ったので、「あ、次はcreepかな」と思う。
いきなり振られた佐藤さんは慌てて後ろにあるマイクを取ろうとします。

健「次、おれ始まりなんですけど……。こんにちは!(と少しMCをしかけて)」
竜「あ、MCは別にいいです。タイトルコールだけしてください」

しまいには「おれがタイトルコールしようかな」と圧をかけ始めるありっくまさんこわいですぅ。
佐藤さんが喋り始めたの、MCしたいと思ったからじゃなくって、自分始まりなのにマイクが戻しづらい位置だからどうやって入ろうか悩んでタイミングを図ってたからだと思いますよ……('ω')むちゃぶりっくまさん……('ω')

健「いや、させてください!」
明「無理しなくていいよ(オフマイク)」やさしいかわいい♡
健「いや、やります!一生懸命タイトルを考えました、クリープ!」

言った瞬間に振り返ってマイクを戻して、そのまま演奏開始。クリープは中山さんコーラスが贅沢で嬉しい♡続けて嬉々、メランコリックと立て続けにアッパーな曲。
メランコリックの前に正くんが「イエーイ!」と叫んで、照明も明るくなったから、一瞬MCが始まるのかと思う。でも中山さんが前の方に出てきていたので、メランコリックじゃないの?と思っていたらやっぱりメランコリック。有村さんと中山さんが向き合って軽く音を鳴らしてから、いつも通り中山さんスタートで開始。
正直ここまで、演奏に対する違和感がずっとあって。今思えば朝から続いていたっていうトラブルが原因だったんだろうけど……正くんの雄叫びは気合入れだったのかな。

で、次の「静かの海」から、ギターが全く制御できない状態になってしまいました。

「静かの海」はたぶん有刺鉄線の試作機を使ってたんだけど、それが全く鳴らない。音が出ない。しばらくシールドの抜き差しをしたりアンプをいじったり卓でなんかしたりしていましたが、完全にダメなので中山さんがギターから両手を離して、佐藤さんの真似でドラムを叩く仕草を始める。ちょーかわいい……。それを佐藤さんが見て、一度演奏は中断。

竜「初日には魔物が住んでいる」
竜「おれ魔物って緑色のイメージがあるんだよね」
正「デビルマンとかの影響じゃない?」
竜「アニメのね。デビルマンって2種類あるんですよ。アニメのデビルマンと、永井豪大先生のやつと」
正「原作ね」
竜「(チラッと上手を見て)……まだおれのデビルマン知識を披露しないといけないみたいですね!」

有村さんが話している間、中山さんとスタッフさんは上手でギター復旧作業。でもなかなか音は出ず、あからさまに不穏なノイズが響いたり。

竜「みなさん、ご家族とか心配してると思うので、LINEを送ったりしていいですよ。3分くらい」

竜「川崎ってなにがありますか?(持っていたアコギを爪弾きはじめ)……川崎大師♪」
竜「(正くんに、自分がいまやったように)歌ってください」

むちゃぶりっくまさんに正くんが「無理だよ!」みたいな顔したときに、聴き覚えのあるギターの音色が。
あ!という顔をした千葉二人がまったく同じタイミングで中山さんを見て、まったく同じタイミングで両手をあげて喜んだのを見て、ほんと千葉は千葉だなと思いました(感想)。

ギターが復旧したと思われたので、そのまま再度「静かの海」。
1サビまでは音が出ていましたが、間奏から再び断続的に音が出なくなりました。それでも演奏は継続して、ギターが入ったり抜けたりしながらも「静かの海」は終了。あの直球の泣きのギターがカッコよくて大好きだから、聴いてる間は悲しかった。この時点ではまだ、機材トラブルっていっても有刺鉄線1号の調子が悪いだけだと思っていました。

竜「また魔物が出ましたね」
明「今日は昼からずっとこうなんだ。こんなこと言うべきじゃないんだろうけど……。もう心が折れてる。クラッカーみたいに粉々になってる。もうおれの癒しはおまえらだけだ。おれを癒してくれ」

中山さん、笑ってはいたし笑わせる口調で言ってたけど、完全に弱気。軽口をよく叩く人だしネタっぽいこともよく言う人だけど、発言する内容にはいつも気をつかってくれているし、フロアを不安にさせるようなこと滅多に言わない人だから、これ聞いたときは本当にびっくりした。そしてトラブルが思ったより深刻っぽい、ということをなんとなく察し始める。

続く「念力」はメインの有刺鉄線だったけど、やっぱり途中から音が出なくなる。うわギター自体の問題じゃないじゃん、持ち替えれば済むトラブルじゃない……。
この曲では、フロアが配布されたペンライト(正くんいわく“念力発光器”)を振っていたので、中山さんもギターの音が出ないうちはペンライトをもってフロアを煽ってくれました。で、全然復旧しないので、途中からN4を置いて夜想を弾き始める。もちろんエフェクターは使えないし音色も全然違うんだけど、滅多に見られないシーンだったからこれだけは嬉しかったかな。

これ以降は正直、演奏は全てボロボロで。
つらそうな中山さんを見てるのが、ただただつらかった。中山さんの口から「すまん、おれのせいで」って言葉が出たときはもうほんと……。基本他メンバーも含めて深刻なムードにならないよう茶化してフロアを盛り上げてたけど、ENでは中山さんが言葉を詰まらせたところもあって、なんかもう神さまてめえこのやろう!バカ!!!という気持ちになっていました。こんな未だかつてない特大のトラブルを、よりにもよっていちばん繊細で神経質な人にぶつけるのほんとやめてほしいです神さまくそやろう。バカ!!!!!

 

ヘイトでは逆V、アンコールの春咲ではJM、スラパンでは黒レスポ。でも、得物を変えても音の印象がいつものように変わったりはしなくて、ほんとセッティングいじれないんだなって痛感する。エフェクターいじると音が飛ぶのか、終始同じ音色で演奏していました。クランチっていう呼称で合ってるのかな、終始バッキングで使うような少し歪んだザラッとした音で、それ以外の音は出なくなってた。ディレイもかけられないし、ループもさせられない。
あそこまでずっと同じ音色で体当たりみたいな演奏する中山さんなんて、プラはもちろんプラ以外の現場でも一度も見たことがないから、貴重といえば貴重だったのかも。でも当たり前だけど、やっぱりいつもの中山さんの演奏が好きだし、中山さんが気持ちよくやりたいこと全部やれる環境がいちばんいい。深刻になりそうなフロアを笑わせるように「20年間Plastic Treeでギターを弾かせてもらってて、こんなのは初めて。君たちはラッキーですね」って言ってたけど、そんな明らかに無理して笑ってるの見て笑えないよ。ちょろいアキラ海月なので、中山さんが楽しそうなら楽しいし、中山さんが辛そうなら辛いです。終演後は泣きそうでした。つらい。

それでも、エフェクター使えないしトーンも変えられないっていう両腕をもがれたような状態でも、最後まで弾ききってくれたことが嬉しかったです。めちゃくちゃかっこいいよ、中山さんは最高だよ。開幕の「1999」→「輪舞」→「讃美歌」の流れは本当に美しかったし、万全の状態で聴けることを楽しみにしています。

なんかもういろいろ落ち着かないので、今年は遠征しないって決めてたけど、明日の新潟行きます。toe/downyも成田バもあるけどいい、プラが観たい。

 

かわいかったところ

かなしい泣きそうつらいばっかり書いててもあれなので、面白かったところとかかわいかったところとか、記憶に残ったところとか。

傍若無人なけそ

竜「(EN、なかなかドラムセットに行かない佐藤さんに)ドラムに行かないならMCしてもらいましょうか」
健「いま写真撮ろうとしてて……(と言いながらドラムセットへ。椅子の上に立ち上がると、正くんがパシャパシャと何枚も写真を撮る。観光地の銅像を撮る人みたいだよ。笑)あの、もうよかです」
健「さっきのペンライトの写真が撮りたい。みんなあれ持ってもらえますか?(海月にペンライトを取り出させて)すみません照明さんお願いします(照明を落としてもらう)」
健「(携帯を構えて、入らないようにしている正くんと明に)上下(かみしも)の二人も入ってください。……念力!(ハイチーズ的な)撮れた!あとでインスタに上げるけんね。フォローしてねー!(MC終わり・照明がつく)」
竜「完全に自分がしたいことだけをしましたね。こういうのなんていうんでしたっけ」
正「傍若無人

本当に触れない

竜「(マイムの最中、いつも中山さんにちょっかいをかけにいく“もう秘密~♪”のところで、トラブル続きでへこんでる中山さんの近くまで行きかけて)……今日は本当に触れられないですね(苦笑)」
竜「(ENで)本編後半はそっち(上手)見れなかったです」

あえて触れないのが有村さんのやさしさかな、と思いつつ。

キレられない

明「(トラブル続きの状態を受けて)ミュージシャンってこういうとき、ふざけんな!ってキレたりするのかもしれないけど、もうぜんぜんそんな気持ちにならない。祈るしかない。出て~って。いつ出るかわかんないから、出ないけどとりあえず弾いとかなきゃ!って(笑)」

インクツの正くんはアンプを蹴っ飛ばしていた気がするん……('ω')パンク

使いどころを考えてない

竜「(念力の前に)念力発光器、作ったはいいけどさっきまでどうやって使うか考えてなかった」
正「みんなが自由に使ってくれたらいいんじゃないかと思って」
竜「でもさっき、いきなりもらってもどう使えばいいかなって困るんじゃないか?って気が付いて、使い方を決めました」

バンギャルは基本的にひかりものには慣れてない場合が多いと思うよ~。キラキラしたビジュアル系の人たちは使ってるところもあると思うけど、ほとんどはペンライト形式じゃなくて腕とか指につけるタイプだと思うの。ゆるふわちゃんめ、かわいいぞ。

くまさん

なかやまさんが前回のツアーに引き続きくまさんのシャツ着てた。前は背中にくまさんがたくさんいたけど、今回は前面に大きなくまさん。世界でいちばんかわいい。前髪もぱっつんだし、もうほんとかわいい。かわいい。

スーパーリーダーはスーパーリーダー

トラブルで明らかにへこんでる中山さんにちょくちょく声をかけに行ったり、ベース弾きながら上手に来てくれたりした正くんは、やっぱりまじでスーパーリーダーだなと思いました。

以上、かわいかったりおもしろかったりした話でした。

2017年春ツアー「念力発生」別日レポ

*1:今さらですが、あの黒マットレスポールじゃないんですね。ワッシュバーンのなんかみたい。てことは自由落花梅田初見時の「あれレスポールじゃなくない?」てファーストインプレッションは正しかったのね……とはいえそれ以降「レスポールだよ」と言われて「そうなのね」とあっさり信じ込んでいたので、ギターの種類は相変わらずよくわかっていません。

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