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音楽の話と音楽じゃない話をしようよ

ゆるふわギャング|agnes b. le kiosque curated by NYLON JAPAN @アニエスベー銀座 Rue du Jour店

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2017/2/8 wed
ゆるふわギャング「agnes b. le kiosque curated by NYLON JAPAN」
at アニエスベー銀座 Rue du Jour店
open 18:00
free live

ライブの感想

ここ最近ちらほら名前を見かけて気になっていたので、数日前にYouTubeで曲を聴いてみたら、「FUCKIN CAR」がめちゃ好みで。

いいなと思っていたら「銀座(!)のアニエスベーの店内(!)でフリーライブがある」って情報が流れてきたので、仕事帰りにフラッと行ってきました。

会場となっているアニエスベー路面店は、松屋銀座のすぐ隣。入ったらすぐに店員さんがチラシをくれて、イベントは3Fですって案内してくれた。そりゃそうだよね、わたしどこからどうみてもアニエスベーの客じゃない服着てたしね……。そんな明らかに顧客にならなそうだ感を出していたにも関わらず、対応が丁寧でちょっと感動しました。銀座の路面店すごい。

階段で3Fに向かう途中、2Fでドリンクをもらう。ペリエハートランドだというのでハートランドを選んで、ドリンク代は500円なのかなー?と財布を取りだそうとしたらフリードリンクですって言われたのでびっくりした。普段は小汚いライブハウスで粗雑な扱いを受けて生きているので(もちろん小汚くなくて粗雑な扱いも受けないライブハウスもあるけど……FEVERとかFEVERとかFEVERとか。FEVER大好き)こんな丁寧に扱っていただいた上に、一銭も支払っていないのにビールまで飲ませていただけるだと……?後日なにかすごく悪いこととかないかな。心配だな。

3Fは主に男性向けの服を売っているエリアなんだけど、そのど真ん中には透明なガラス張りの大きなイベントブースがある。パフォーマンスはその中、見る人も中に入っていいしガラス張りだから外で観てもいい。普通に服を見ている人もいて、なんだか不思議な空間で面白かった。

MCの2人はどちらも全身agnes b.(たぶん)で、特にソフィーの真っ赤なミニワンピが最高に似合ってて可愛かった。周囲で売られている服は全体的に落ち着いた色合いだし、イベントブース含めた店内の雰囲気も白っぽい感じだったから、その中で一人だけ色彩が鮮やかでスポットライトが当たっているみたいだった。

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6曲くらいやったのかな、ずっと気持ちよく聴いていられた。
透明のガラスの中に人がひしめき合っていて、みんな音楽を聴いて踊っていて、そしてガラスの外にも人がたくさんいて。美しい水槽を観察するみたいな気持ち、空間全体が今まで体験したことのないものになっていて、とても不思議な感覚でした。

パフォーマンスや楽曲もよかったのだけれど、なにより「服屋だし銀座だぜここ」っていう感覚が最高に面白かった。ワードローブの半分以上がJane MarpleとMILKで埋め尽くされているような人間なので、人生でagnes b.に触れたことはこれまでなかったんだけど……こんなんされたら好きになっちゃうじゃない。

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このイベント、銀座のアニエスベーが毎月第2水曜日に行っているキオスクというイベントらしくって、今回はナイロンジャパンと組んだ企画だったそうです。

アルバム「Mars Ice House」の世界観が、アニエスベーが衣装提供などでサポートしている映画監督クエンティン・タランティーノの「パルプ・フィクション」と共通しており、アニエスベーの反骨精神と通じるところがあるアーティストだということで今回ゆるふわギャングが出演することになった。

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こういう理由だったみたい。なるほどー。背景をなにも知らないまま行ったんだけど、こういうカルチャーイベントを主導してくれるブランドって好きだな。

いいものを受け取ったらわかりやすい対価(=お金)を支払いたいと思う方なのですが、今回はフリーイベントだったのでただただ受け取るばかりで帰宅しました。いいもの見せてくれてありがとう最高だよ、の気持ちは、4月に出るゆるふわギャングの新譜を買うことで昇華させたいと思います。

彼らの楽曲はふわっとしたトラックが好きなのが一番大きいけれど、そこに乗る声と言葉が、音を泳ぐ魚みたいで気持ちよかった。目を閉じたまま、永遠に聴いていられる。

クラブ文化が得意じゃないので現場に足を運ぶことはあんまりないと思うけど、これからも聴き続けたいアーティストが増えて嬉しいです。新譜が楽しみ!