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NO MUSIC FIGHTER

ライブレポ90% CDレビュー10%

有村竜太朗|個人作品集1996-2013「デも/demo」感想&ソロ活動に対する雑感

CDレビュー Plastic Tree(個人活動)

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有村さんのソロツアーが始まったので、実際の演奏を聴いて印象が上書きされる前に、音源に対する感想をまとめておきます。

有村竜太朗個人作品集1996-2013「デも/demo」

2016/9/23 告知
2016/11/23 発売

初回限定盤A:op1~3収録・DVD付(初回限定盤Bと共通)
初回限定盤B:op4~6収録・DVD付(初回限定盤Aと共通)
通常盤:CDのみ

収録曲
  1. 幻形テープ/genkeitepu
  2. 浮融/fuyuu
  3. 魔似事/manegoto
  4. また、堕月さま/mata, otsukisama
  5. うフふ/ufufu
  6. 猫夢/nekoyume
  7. 鍵時計/kagidokei
  8. 恋ト幻/rentogen

前提として:ソロ活動に対するスタンス

大歓迎しています。素直に嬉しい。
ソロでいろいろ試したら、その結果がバンドに還元されて新しい変化が起こると思うし、その変化がさらにソロに還元されたらいいと思うし。いい循環が形成されたらいいなあと思っています。

もともと好きなアーティストの多くは、複数バンドで活動していたり、個人名義でセッションやサポートをしている人が多いから、全然抵抗はありませんでした。
むしろ、参加アーティストとして発表された面々が好きな人たちだったから、もう嬉しくて!長年ネジ。として一緒にやっているヒロくんの参加は想定範囲内だったのですが、THE NOVEMBERSから小林くん、People In The Boxから波多野さん、この二人が参加していると発表されただけで、もう楽しみ以外のなにものでもなくなった。

あともうひとつ。
プラの他メンバーは、みんなプラ以外の他バンドをやっています。でも有村さんは、頑なにオリジナルの個人活動をしない人だった。
唯一やっている個人活動は「凡庸な逆回転」というタイトルで継続されているイベントであり、その際に活動する「ネジ。」というバンドですが、ネジはコピーバンドだから。歌謡曲やポップスのカバーを演奏するだけで、オリジナルは後述する「猫夢」しかなかった。

わたしは、その「Plastic Tree以外の創作活動をしないこと」を、ある種の楔、制約のように感じていました。Plastic Treeに殉じるくらいのストイックさで、プラ以外では曲を書かない、プラ以外では詞を書かない、プラ以外では本気の音楽活動をしない。それはある種美しい姿勢だと言えるけれど、なんというか、呪縛のようにも感じていた。

だからソロの発表があったときは、素直に嬉しかったし、少し泣けた。
悲しいからじゃなくて、よかった、と思って。
呪いというほど悪いものではないのかもしれないけれど、雁字搦めに縛り付けられていたなにかがひとつ赦されたんだ、という気がして、ファンとして嬉しかったんです。

とはいえ、これが2007年前後だったら、絶対こんな風に喜んだりはできなかったはず。忘却モノローグ(アキラ海月のトラウマその1)やROCK AND READ 017(アキラ海月のトラウマその2)の影響で気が滅入っていた時期だったし、バンドとしてもいろいろあった時期だからね。
ソロを素直に喜べるのは、バンドの状態がいいからだよなあ、としみじみ。ありがたいことです。

あ、ちなみに、曲名やアルバムタイトルを初めて見たときは大笑いしました。笑
やばい、おれの封じられた右手が震えだして、第三の目が開眼しそう……うフふ、堕月さまぁ……('ω') 未だに表記はチョーダセーと思っています。ごめんよ。

 

それはさておき、CDの感想を。

有村竜太朗個人作品集1996-2013『デも/demo』の感想

美しい作品。
全体を通して透徹とした空気感があり、最初から最後までぶれることがない。排他的とも言えるほどの潔癖な美意識をもって作られた作品だと思う。とても好きです。

アレンジで参加している小林くんや波多野さんの個性はそのまま生きているのに、どの曲もぶれずに有村さんの色が明確に出ている。
下記Webのインタビュー記事で評されている通り、「純度の高い作品」だと感じます。

透明感のある、音の綺麗なロックアルバムが聴きたい人におすすめです。

Plastic Treeと有村ソロの差異

Plastic Treeと竜太朗ソロの差異ですが、「Plastic Treeのどの部分に意識を向けているか、なにを魅力的だと感じているか」、によって変わってくる気がします。評価軸がどこにあるか、という話ですね。当たり前だけど。

わたし個人としては、Plastic Treeというバンドのサウンド面における魅力は、メンバー全員の個性がごちゃ混ぜになった混沌であり、根っこは固定されているのに枝葉がどこへ伸びてゆくかわからない不定形さであると思っています。「Plastic Tree」という枠は絶対に崩さないのに、次はどこへ行くのか予測不能で、本当に面白いし、ずっと飽きない。

でもだからこそ、単一の美学に基づいて徹底的に取捨選択された美しさ、というものは成立しづらい(ないとは言わないけれど、頻出するものではない)。有村さんは看板ボーカリストで一番目立つ人だけれど、彼個人の色のみが突出してサウンドにも歌詞にも反映された曲、というものは意外に多くありません。各アルバムに1曲ずつあるかないか、くらいじゃないかなあ。

で、その数少ない「有村さん個人の色が顕著に表出した曲」の代表例が、2014年発売のミニアルバム『echo』に収録された「影絵」だと思っています。


Plastic Tree - 影絵【MUSIC VIDEO】

ピアノを弾く人にはニュアンスが伝わるかな、この曲は、サビのメロディが極めて鍵盤的。鍵盤弾きのいないプラにはあんまりないメロディだよね。
ソロにも参加している野村慶一郎さんがピアノを担当していることもあって、プラツリの楽曲の中では、最もソロに近い雰囲気を持っているのではないでしょうか。ABメロなんか特に、ギターもドラムもかなり楽曲に寄せたプレイをしているように感じます。

この「影絵」、個人的にはあまり好きな曲ではありません。
発売当初にさんざん言ったのだけれど、この曲をプラでやる意味がわからなくて。メンバーの個性を殺すような楽曲を、バンドでやる意味が理解できなかった。つまり、わたしがプラの魅力だと感じているものが見えない楽曲だったんです。

でもソロを聴いたら、「ああやっぱり影絵はほぼ有村さんだったんだな」とストンと納得したと同時に、ソロでリリースされていたら好きだったのかもしれないな、と思いました。


普段プラを聴くとき、「影絵」的なものや、有村さんが作詞作曲した楽曲を主軸として捉えている人であれば、似ていると感じるのではないでしょうか。
それ以外の部分や、それらがごっちゃになった状態に「プラっぽさ」を見出しているのであれば、「ああ違うね、プラじゃなくてたろさんだね」となる気がします。

 

前置きはこの辺にして、各曲ごとの感想を。

1.幻形テープ/genkeitepu

導入のインスト曲。
オフィシャルサイトのBGMにもなっています。

冷たい冬の景色に凛と響くような、硬質で美しい音色。
静かな前半から一転して、0:57から、さまざまな音や声が混ざり合った、幻想的なサウンドに切り替わります。切り替わる瞬間に一言呟かれる「デモ」という有村さんの声に、グッと意識を捕まれる。
やっぱりこの人の声の存在感は独特だし、他にはない魅力があるよね。

ところで、「この冷たく硬質な音作り、どこかで聴いたことあるんだよなあ……」と思っていたら、どうやらエンジニアさんが凛として時雨を担当している方だったようです。TKに紹介してもらったんだそうな。なるほど、道理で……。
めっちゃ好きな感じなので、とっても嬉しかったです。

2.浮融/fuyuu

THE NOVEMBERSの小林くんが、アレンジャー兼プレイヤーとして参加している楽曲です。
トレーラーを観たときに一発で「あ、小林くんが担当してる曲はこれだ」ってわかる振り切れっぷり。ゴリゴリのシューゲイザーナンバーです。
音だけ聴くと「ノベンバかな?」という感じがちょっとするのですが、Aメロの鼻歌のようなメロディなんかは、いかにも有村さんだなあと思います。

でも個人的には、この曲は飛ばしちゃう曲。もうね、うるっさい!笑
いや、これがやりたかったんだろうな~ていうのはわかるんですけど。

有村さんと小林くんは、2012/5/5 JAPAN JAMにて、dipヤマジカズヒデを交えたセッションを行っています。

プライブの入場SEでお馴染みのマイブラ「Only Shallow」の他に、ノベンバ「Mistopia」、プラ「アンドロメタモルフォーゼ」も演奏したようで。小林くんは、その後もたびたび「あのときのアンドロメタモルフォーゼは楽しかった」という主旨の発言を繰り返しています。

この曲を録るときも、たぶんその情景が頭にあったんじゃないかなあ。
それ自体はいいんだけど、なんというか、このアレンジは曲が活きてないなあ、と感じてしまいました。曲のために音が構築されるんじゃなくて、音を構築するために曲が使われたような印象。

とはいえ、ライブで一番化ける曲だろう、とも思っています。実演が楽しみ。
ガチャガチャ言っていますが、ノベンバも小林くんも好きなので、いつか一緒に演奏してくれないかな~とのんびり期待しつつ待っています。

3.魔似事/manegoto

みずみずしい音色の、気持ちいい歌もの。
リリース前に有村さんが毎日一曲ずつ曲紹介をしていたとき、最後の「恋ト幻」が発表されるまでは、この曲が一番好きでした。
ABメロの抑え目なアレンジから一転して、サビではわき上がる水のような、透明感と広がりのある音に変わります。

有村さんらしい、メロディアスな曲ですね。
この曲だけの話ではなく、ソロの楽曲は全て「歌が真ん中」に置かれている印象があります。有村さんが真ん中にいて、有村さんが歌うために曲がある、そんな感じ。
メロディが大切にされていることが伝わってくるし、聴きながら口ずさむと心地よい。ボーカリストのソロ作品らしく、魅力的な点かと。
大サビの “離れ難くも記憶は脆く 鮮やかな色 失うばかり” の歌い方がとても好き。

4.また、堕月さま/mata, otsukisama

童話のような歌。
小品集のような佇まいのある曲です。

先述したように、タイトル表記がツボにはまってしまって、未だに目にするとちょっと笑います。堕する月……†

アレンジはシンプルで、訥々と語り掛けてくるような印象。曲を聴いているのだけれど、ページをめくって本を読んでいるような気持ちになる。

3:57からのベースラインが印象的。ウッドベースを使っているのかな、やわらかいばねのような音で、曲の雰囲気にぴったり。

5.うフふ/ufufu

ブリッジ曲。これ、ライブでどうするのかな。
この曲も表記を見ると笑ってしまいます。

6.猫夢/nekoyume

長年「ネジオリジナル」と呼ばれていた曲です。

有村さんは、2002年から現在に至るまで、ネジというバンドで活動しています。ネジは歌謡曲のコピーバンドなので、レパートリーは既存の他アーティストの曲ばかりなのですが、1曲だけオリジナル曲があります。それが今回タイトルを付けられて発表された「猫夢」。

このCDが発売される前は、この曲だけが唯一、Plastic Tree以外のために有村さんが作って公表した曲でした。

大好きな曲だから、こうやって録音されて手元に残ってくれることが本当に嬉しい。
この曲の弾き語り版が聴きたくて、発売された3タイプのうち「初回限定盤B」を選んで購入しました。

『デも/demo』は、「初回限定盤A」「初回限定盤B」「通常盤」の3タイプが発売されています。通常盤はバンドアレンジが全曲収録されていて、初回盤にはそれ以外にアコースティック音源と全曲のMVを収録したDVDが付属しています。
元々は通常盤を買うつもりだったのですが、「初回盤は有村さんがタイトルを手書きした」というニュースを見て、素直にすごいなと思い、敬意を払って初回盤を買うことに。

で、どっちにしようかなと考えたときに、Bを買おうと思った一番の理由はやっぱりこの曲でした。

ライブではもう少しガチャガチャしたガレージ感のある演奏だった記憶がありますが、録音ではかなりクリアに整えられています。個人的にはもっとゴチャゴチャしていてもいいのになあと思いましたが、サビの「ずっと」の抜けるような声と透明感のあるアレンジがぴったりとハマっているから、こっちもいいよね。

ソロから大サビにかけてのヒロくんのギターが、いい感じにザラッとした質感でテンション上がる。大好き。

7.鍵時計/kagidokei

ドラムのリズムが印象的な曲。
ドラムが時計の短針のように、ギターが秒針のように聴こえる。サウンドを聴くだけで、脳裏にバッと時計のビジュアルが浮かぶ感じがします。

他の曲もおおむねそうなのですが、上記のような音作りも含めて、曲と歌詞とアレンジが完全に一つの発想の中で丁寧に作られているなと感じます。ミニアルバム全体の統一感も、こういった一曲一曲の内部における矛盾のなさに拠るところが大きいんじゃないかな。

この曲も、堕月さまと同様、一曲の中に物語的な奥行きがあるなあと思います。

8.恋ト幻/rentogen

このミニアルバムの中で一番好きな曲。
どこまでも波多野さんなのに完全に有村さんで、もうマジで最高でした。音作りはどこからどう聴いても波多野さんだけど、これ誰の曲?って言われたら、間違いなく有村さんの曲。すごいよ。

決して音数は多くないのに、聴いているだけでザワザワするような、余白と余韻の美しい曲です。忙しなく不規則に刻むシンバルの音色と、有村さんのやわらかい声質とが、びっくりするくらい相性がよかった。

これは絶対にプラでは聴けないアレンジだし、このミニアルバムの〆としても素晴らしい。他の曲とはアレンジの傾向が違うのに、なぜかスッと入ってくる。
どうしてかな、と考えると、やっぱりあくまで「有村さんが真ん中」だから、じゃないかな。

やわらかく美しい音が響いていたのに、歌が消えると同時、ぶつ切りのように一切のサウンドが消える幕引きも、夢から覚める瞬間のようで大好きです。

そうそう、恋ト幻は映像も好き。この有村さんは可愛いでしょ。可愛いとわかってやっているの知っている、しかし可愛い。可愛い!

おまけ:たろソロを聴いてプラに興味を持ってくれた人向け(※たまに書き変えるかも)

こういう人もいるのかな。
いたらぜひPlastic Treeも聴いてみてほしいので、デもの推し曲別に「ぷらつりのこの曲聴いたらいいんじゃない?」というのをピックアップしました。よかったら聴いてね。そしてプラを好きになって、最終的には上手の住人になってください。

有村さん作詞作曲の曲を優先したつもりですが、わたしの趣味でわりと違うものも入っています。全部動画を貼ると重いので、数曲を除いてリンクだけにしています、興味があったら跳んで聴いてみてくださいね。

2017/2/23追記

YouTube動画を埋め込んでも重くならないようにする!っていう↓の記事を読んで、コードを拝借したので、リンクじゃなくて埋め込みにしちゃいました。PCで見てみたら結構快適、嬉しい~。ありがとうございます。

kitano-daichino-gijyutuya.hatenadiary.jp

重かったらごめんね。

浮融が好きな人、ノベンバが好きな人向け

  • アンドロメタモルフォーゼ:アルバム『ネガとポジ』収録(2007)
  • Thirteenth Friday:アルバム『アンモナイト』収録(2011)
  • リコール:シングル『マイム』収録(2014)
アンドロメタモルフォーゼ

小林くんと有村さんが初共演した際に演奏にされた「アンドロメタモルフォーゼ」は鉄板。

プライブでもわりと聴く機会の多い、ライブ終盤の定番曲で、イベントでの演奏率も高い。有村さん作詞作曲の代表曲かなーと思います。

Thirteenth Friday

次点で「Thirteenth Friday」。ゴリゴリのマイブラ系のシューゲです。

この曲もライブでそこそこやります。

リコール

最後は「リコール」。シングルのc/wで代表的とは言い難い曲ですが(ネット上にも落ちてなかった)、ノベンバ好きな方にはぜひ推したい一曲です。初期ノベンバが好きな人にも、現在(2017年)のノベンバが好きな人にも推せるメロディとサウンドです。
後述しますが、このシングルはかなりバランスのいい近年の佳作シングルなので、よかったら聴いてみてください〜。

ノベンバ好きの方には「白い足跡(『「雪蛍」』『B面画報』収録)」「インソムニアブルース(『剥製』収録)」辺りもおすすめなので、気が向いた方はどうぞ。

アルバムを選ぶなら、『トロイメライ』『ネガとポジ』あたりかな。

魔似事・猫夢などの疾走感が好きな人向け

  • バンビ:アルバム『アンモナイト』収録(2011)
  • 静脈:アルバム『インク』収録(2012)
  • フラスコ:アルバム『剥製』収録(2016)
バンビ

「バンビ」。サウンドとしては非常に心地よいギターロック、聴きながら走ったりするとすごく気持ちいい。

有村さんが亡くなったお父さま宛てに書かれた曲ですが、そういった背景を知らなくても、心地よい青さと達観が同時に成立している不思議な曲です。ギターソロとアウトロが最高なので、ほんと聴いて。

静脈

「静脈」も、端正なギターロック。ギターロックと言いつつ、勢いだけで突っ走るのではない、微熱感のある気持ちのいい曲です。

シングルですが、最近はあんまりライブでやってくれないなー。

フラスコ

最後は「フラスコ」。これもネット上には存在しませんでしたが、疾走感のある気持ちのいい曲なので、ぜひ。ソロと比べるとギターとドラムがすげーうるさいのですが、これがOKならプラも気持ちよく聴けるんじゃないかなあと思います。『剥製』は、2017年1月現在の最新アルバムで、TSUTAYAとかでも普通に借りられるんじゃないかな。よかったら試聴してみてください。
『echo』収録の「輪舞」とどっちにしようか悩みましたが、最新アルバム収録曲を採用しました。「輪舞」もインターネットの海には存在しませんが、いい曲なのでよかったら聴いてみてね。『echo』には、前半で触れた「影絵」も収録されているよ。

アルバムを推すなら、『シャンデリア』『ドナドナ』『B面画報』あたり。

堕月さま・鍵時計などのネオアコっぽい感じが好きな人向け

  • 夢の島:アルバム『cell.』収録(2004)
  • 時間坂:シングル『瞳孔』収録(2013)
  • 剥製:アルバム『剥製』収録(2016)

有村さんがだいぶ昔からやっていて、一番得意な作風じゃないかな。2003〜2006年あたりの彼の曲は、わりとこういう傾向が強いです。

他の曲だといろいろ悩むのですが、堕月さまと鍵時計が好きな方には、迷わずベストアルバム『白盤』のご購入をお勧めします。このアルバムが一番聴きやすいと思う。全アルバムの中で、最も竜太朗曲が多いアルバムです(たぶん)。

オリジナルアルバムなら、『cell.』や『シロクロニクル』のあたりかな。
ただこの時期、オリジナルアルバムの方は実験的な要素が増えてきた時期でもあるので、竜太朗曲以外は煩わしく感じるかもしれません。逆に言えば、それがうるさくなければ、もう海月になるしかないのでは。

アルバムはひとまず置いておいて、おすすめの曲を。

夢の島

夢の島」。アルバム『cell.』に収録されている曲です。 

ほぼ有村さんの弾き語り。有村さんはバンドアレンジがしたかったらしいですが、ギターのナカヤマさんが、バンドで編曲すると原曲の良さが消えてしまうから、と止めたようです。ライブではバンドアレンジ版が演奏されることがあります。

時間坂

「時間坂」。これもB面であんまりメジャーな曲ではありませんが、すっと沁み込んでくる佳作です。おすすめ。ライブではもうほぼやってくれない。(※2017/1/21追記:「去年の秋ツアーでやったよ」というつっこみを受けました。……そういえばやってる♡嬉しくて大騒ぎした記憶がある♡ ええと、訂正します、たまにやります。)

剥製

最後は「剥製」。最新アルバム『剥製』の表題曲です。

この曲もインターネッツには転がっていませんでした。寂寞と達観と郷愁が詰め込まれたような曲。プラの曲としてはかなり音数が少ないので、サウンドは比較的聴きやすいと思います。

恋ト幻が好きな人、ピープルが好きな人向け

趣味ゴリ押しの選曲で申し訳ないですが、こんな感じ。すみません、竜太朗曲入っていません。

crackpot

ミドルテンポのわりと地味めな曲ですが、アレンジも歌詞も一癖あって面白いです。

パイドパイパー

パイドパイパー」はシングルのカップリング曲で、アルバムには収録されていませんが、ファンからの人気も高い曲です。個人的に、ピープルの曲からは「連れ去る」とか「旅」といった印象を受けることが多いので、入れておきました。

トゥインクル

最後は「トゥインクル」。これもインターネットさんの中には転がってなかったです。いや、いいことなんですけどね。サウンドや歌詞からは可愛らしい印象を受けがちですが、アレンジに癖があって面白いので、ぜひ一度最後まで聴いてみてほしい。
トゥインクル」は、ノベンバのところで紹介した「リコール」と合わせて、シングル『マイム』のカップリング曲です。『マイム』というCDは、c/wを含めた3曲のバランスが非常にいいシングル。シングルだから値段も安いし、聴いてみたいけどなにから聴いてみようかな、と悩んだときは選択肢に入れてみてください。

アルバムを推すなら、『Parade』と『うつせみ』あたりでしょうか。初期ピープルがお好きなら、シングル『トレモロ』もお勧め。

とりあえずベストアルバムからいかがでしょう~

完全にわたしの趣味と独断で選曲していますが、プラを聴き始めるきっかけになったらいいなあと思っています。
プラはメンバー全員が詞も曲も書く面白いバンドなので、有村さんのソロが気になった方は、ぜひプラも聴いてみてください。「邪魔な要素ばっかりある!気に食わない!」となるかもしれませんが、もしかしたら、新しい発見があるかもです。

アルバムを聴いてみたいな~と思ってくれた人には、とりあえずベストアルバムをおすすめします。と言っても、プラはレーベル移籍魔でベストアルバムが9枚も出ているので、ベストアルバムのベストはどれなのか問題が発生します。

nomuzikfighter.hatenablog.com

ざっくりとまとめてあるので、気が向いたら目を通してみてください。
結論だけ書いておくと、最初の一枚としておすすめなのは『ALL TIME THE BEST(通常盤)』です。今のところ、これ+最新アルバム(2017年1月現在は『剥製』)が一番いい組み合わせかなと思います。

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