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NO MUSIC FIGHTER

ライブレポ90% CDレビュー10%

Plastic Tree|年末公演2016(2日目)「ゆくプラくるプラ~海月リクエストの夕べ・後編~」@TDCホール

Plastic Tree ライブレポート

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2016/12/30 fri
Plastic Tree「年末公演ゆくプラくるプラ~海月リクエストの夕べ・後編~」
TOKYO DOME CITY HALL
open 16:00 start 17:00
¥5,500

年末公演2日目。
前日と同じくリクエストライブ、2005年~2016年の楽曲が対象。

ギターが最初から最後まで、ずっと格好良かった。cage for rent 最高でした。
演奏の全体的なクオリティは前日の方が高かったのですが、いやもうとにかくギターが最高だったから、もうそれだけでいい。水道橋に墓を建てます。

初日の感想はこちら。

nomuzikfighter.hatenablog.com

セットリスト

10位:パイドパイパー
9位:黒い傘
8位:月の光をたよりに
7位:不純物
6位:コンセント。

15位:cage for rent
14位:記憶行き
13位:トゥインクル
12位:空中ブランコ
11位:フィクション

5位:水彩
4位:closer
3位:アリア
2位:スピカ
1位:ゼロ

映像:月光にほえろ!

EN

サイレントノイズ
マイム
リセット

ライブの感想

強く印象に残っているのは、黒い傘・cage for rent・空中ブランコ・水彩・アリアの5曲。

黒い傘。ライブで演奏されたのは、10周年ツアー以来でしょうか?
ナカヤマ詞曲の重い曲ですが、実はあまり好きな曲ではなくて。というのも、なんだか当時は「無理してそれっぽく作った曲」という印象が強かったから。当時のライブでの演奏もそこまで説得力がないというか、好みではなかったのですが…。今のプラの音で聴く黒い傘、本当に素晴らしかったです。昨日の針槐に引き続き、ドロッとした質感の表現力が凄まじくて、聴いているだけでゾクゾクした。
この曲はドラムが非常に印象的で、特に2Aの音色がめちゃくちゃ好きなのですが、原曲の良さを引き出しつつ完全に今の佐藤さんの音に再構築されていて、本当に素晴らしかったです。
昨日も思ったのですが、佐藤さんのドラミング、一打一打が重くなった気がする。でもそれはなんだろう、ラウドになったっていうわけではなくて…とにかく、一打一打に魂込められてる感がすごい。情念みたいな。その一方で、音符はきっちり整理されて、丁寧に構築してあって。表現が難しい曲だと思うんだけど(だからこそ当時のライブではあまり好きになれなかったのだし)、バンド全体として完全に仕上げてあって、本当に素晴らしい演奏でした。あの場に居られてよかった。

cage for rent 。昨年リクエストした曲で、そして演奏を聴いて失望した曲。
音も詞もとても大切で大好きな曲だから、昨年の年末公演の演奏では全然納得できなくて。あんな演奏ならもう聴きたくない、とまで思っていました。
でも、秋ツアーで静かの海の演奏を聴いたら、「やっぱり今のナカヤマさんの音で cage for rentを聴きたい」 という感情が強くなって。結局怖くてリクエストはしなかったのですが、ギリギリ15位に食い込んで、また聴けてよかった。情感たっぷりの、枯れ感のある泣きのギター、最高でした。ものすごく久しぶりに、ライブでマジ泣きしてしまった。これが聴きたかったんだよ、もう、大好き。美しい情景をありがとう。

空中ブランコ。絶対ランクインするだろうとは思っていたので、演奏されたこと自体はびっくりしなかったし、先日のツアーでもセットリストに組み込まれていたので、久しぶりに聴くわけでもありませんでした。でも、この日の演奏は本当に素晴らしくて、今でも脳裏にこびりついている。
この日は友だちが良席を取ってくれて、ナカヤマさん真正面のアリーナ前列。で、ナカヤマさんは当然、佐藤さんもとってもよく見えて。空中ブランコはやっぱりリズム隊曲、特にドラムが主軸の曲だと思っているから、じっと見入っていたのですが、途中からは目を閉じて聴き入ってしまった。じわじわ浸食してくるような、ぞっとするこわい、でも美しい音で。なんだか、どの楽器がどうとか、歌がどうとか、パフォーマンスがどうとか、そういうレベルじゃなくって、ひとまとまりの音・楽曲として迫力のある演奏でした。よかった。

水彩。リクエストするかしないか最後まで悩んだ曲でした。結局入れてはいないのですが、本当に聴きたかったから嬉しかった!
正くんが木馬でナカヤマさんが黒マットだったから、ゴリゴリ系の何かがくるよ…水彩くるかな…?と身構えていたら、やっぱり水彩!曲名が表示されたときには、歓声を上げて飛び跳ねてしまいました。めっちゃ嬉しかった!この曲ばっかりは、普段はナカヤマさん注視ロボットのわたしもリズム隊をガン見。正くんのベースが凶悪極悪な音でゴリゴリいっていて、めちゃくちゃテンション上がってしまった。この曲は念力と相性がいい気がするので、春ツアーでもやってくれないかなあ。(サイケデリズムとインソムニアブルースもね!)

アリア。全然予想していなかったけれど、大好きな曲なので嬉しかったです。久しぶりにVを見た気がする。
大好きなんですけど、こんなに人気が高い曲だとは思っていなかったので、3位という順位にびっくりしてしまいました。みんな好きなんですねえ、嬉しい。
アリアってプラの曲の中ではあまり類型がないというか、ちょっと特殊な立ち位置の曲だと思うんですが…。サビから始まることも含めて、あんなにドラマティックな展開の曲って、あんまりない。本当にタイトル通りの曲。プラの曲は情景の浮かぶ曲が多いですが、この曲は、映像というよりは物語的な奥ゆきが感じられて好き、なのかな。あと単純にザクザクしたリズムが聴いていて楽しくて好き。聴いていてきもちいいよね。


他にも好きな曲が数多くランクインしていて、とっても楽しかったです。「今回はかなり好みのランキングだったな」と振り返ってみると、15曲中6曲がアキラ曲だったんですね。道理で…。
デュエットと1999と斜陽とリコールと輪舞とフラスコも聴けたら完璧でしたね…。

1曲目、10位のパイドパイパーからとっても嬉しくて、終始気持ちよく聴けました。ライブアレンジが気持ちいい月の光をたよりにも、2013年のナカヤマPライブで配布されたver.のコンセント。も、キュートでポップなのに一癖あるトゥインクルも、抜け感のあるリズムが気持ちいフィクションも、いつ聴いてもつらいけどやっぱり大好きなcloserも。全部全部、嬉しかったです。

 

ただ、だからこそ、コンセント。とcloserの有村さんのミスはちょっときつかったです。コンセント。ではマイクの紛失、closerは間奏後の入りミス。コンセント。の方は流れがそこまで崩れなかったからまだよかったのですが、closerは本当に台無しだった。
歌詞もかなり飛びがちだったし、もうちょっとコンディションを整えてきてほしかったです。あなたの歌詞が好きだから、ちゃんと聴きたいんだよ。忙しいとは思うけど、よろしくお願いします。

 

ENのサイレントノイズとマイムは、気持ちよく聴けたし心行くまで踊れて楽しかったな。最後のリセットは思い切り手を振って、嫌なこと全部バイバイできてよかったです。
リセット演奏後、ナカヤマさんがお立ち台に上ってジャンプしまくるの楽しかったし、昨日に引き続き有村さんとナカヤマさんが一緒にジャンプしてて可愛かったし、正くんも軽やかに飛んでみせるし。ジャンプしまくりのリセットでした。
演奏を止めるときも、今年の正くんのブームだった「中途半端なカウントダウン」(笑)で、まずは正くんが末広がりの8からカウントしてジャンプして。でも終わらなくって、今度は有村さんが不吉な13からwwカウントしてジャンプして。終わったと思ってナカヤマさんがギターをスタッフさんに渡そうとしたら、正くんがまた弾き始めて再びセッションが始まって。またひとしきり踊ってから、ようやく本当に本当の終演。

もう跳ねすぎて疲れたけど、疲れたのに、「もっともっとやってほしい!」と思える、暖かくて楽しい空間でした。
相変わらず終了後さっさと捌けてしまうナカヤマさんは一時的にステージ上から消えてしまいましたが、〆るためにみんなで呼んだらまた出てきてくれて嬉しかったです。

例年通り、佐藤さんの一本締めで終了。
素敵な演奏と空間をありがとうございました、来年もよろしくお願いします。

 

メンバーが捌けた後に、スクリーンに速報。来年7/29(土)、パシフィコ横浜の特別公演が発表されました。
リクエスト形式のライブだそうなので、液体と黒い傘と書いて提出したいと思います。それプラス、回想、声はなく。をリクエストし続けるのをわたしは止めない。

映像の感想

シモの汚れネタやめてください…。本気で嫌。

その他の感想

リクエストライブと普通のライブについて

リクエストライブは、リクエストしなきゃ絶対聴けないような楽曲が聴けるからとっても嬉しいです。とっても嬉しいのですが、きちんとセットリストを作り込んで披露されるライブの方が好きですよ。
リクエストライブが嫌なわけじゃないし、今年は本当に楽しかったし、聴きたい曲も聴けて嬉しかったのですが、有村さんが途中で「こんなにリクエスト形式を喜ばれると、普段考えているセットリストってなんなのかなって思っちゃう」とこぼしていて。

リクエスト、嬉しいけど、ライブの流れはどうしてもぶつ切りになっちゃうから、丁寧に造り込まれたライブにはどうしても及ばない。ちょっとしたお祭り、特別な日の楽しみ、だから嬉しいのであって、それが常態化したら嫌だよ。ツアー毎にコンセプトの違う、流れを構築されたセットリストが大好きだし。パシフィコ横浜も、できたらリクエスト形式じゃない方がいいと思うし。

リクエストライブ、普段聴けない曲が聴ける機会として、たまにあったらとっても嬉しいです。
でも一番好きなのは、演者側が作り込んだ空間に飲み込まれるような、連れ去られるようなライブなんだからね!

ある種の冗談が可能となる時間の経過について

ライブの途中で、フロアが「ケンケン!ケンケン!」てめっちゃ呼んだときがあって。それを聴いた有村さんが「そんな呼ばなくても、ケンケン脱退しないからね!」「脱退前のラストライブじゃないから!」って笑いながら言っていて、そのセリフをわたしも全然強張らずに笑って聞けて、だからなんだか感慨深いなあと思いました。これ、5、6年前だったら、絶対に無性に悲しい気持ちになって、笑えなかったと思うから。

ササブチが脱退した当初の日記を読み返すと「もうあの三人の中にドラマーは入らなくていい、ずっとサポートでいい」とか書いてあるんだけど、でも今はもう、プラのドラマーは佐藤さんじゃなきゃ嫌だよ。
佐藤さんが入ってからしばらくは、ササブチのドラムの音がずっと頭にこびりついていたし、どうしても比較してしまう部分があって、意識的に意識しないようにして結果的に意識するみたいなバカっぽいこともたくさんしていて。それだけわたしの中でササブチの音の存在は大きいのですが、今はその大きさを塗りつぶすんじゃなくて、包み込むように、佐藤さんの音の存在があって。壊したり書き換えたりするんじゃなくて、元の音を包括する今の音を組み上げるような。それこそRebuildという言葉が相応しいような慎重さと誠実さで。

ずっと聴いてきたから、佐藤さんが楽曲に対して真摯に寄り添っていることを知っているし、リスナーに対して臆病ともとれるくらい誠実に向き合ってくれてきたことも知ってる。その結果として、今はもう佐藤さんがプラのドラマーであることなんて単なる事実で当たり前のことに過ぎなくって、脱退なんて言葉は笑い話に過ぎなくなった。針槐も、黒い傘も、空中ブランコも、佐藤さんしか考えられないもの。

だからトゥインクルのときに「数少ないおれの曲を選んでくれて、気を使ってくれて…」とか自虐で言ったの、冗談でも怒ってるんですからね!トゥインクルも雨音もブルーバックもめちゃくちゃ好きなんだから。来年は、佐藤さんの曲がもっとたくさん聴けたらいいな。

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昨日に引き続き、中山さんが「規則正しく謙虚に生きろよ」と言ってくるので、規則正しく謙虚に生きようと思います。

2017年も、よろしくお願いいたします。

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