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NO MUSIC FIGHTER

ライブレポ90% CDレビュー10%

Plastic Tree|2015年春ツアー「SLOW DIVE」@渋谷公会堂

2015/05/07 thu
Plastic Tree
2015春ツアー「SLOW DIVE」
渋谷公会堂
open 17:30 start 18:30
¥5,500

セットリスト

空中ブランコ

「月世界」
みらいいろ
パラノイア
Dummy Box
テトリス
スロウ
くちづけ
水色ガールフレンド
グライダー
マイム
hate red, dip it
エンジェルダスト
雨ニ唄エバ
ラストワルツ

EN1

カオスリロン
アンドロメタモルフォーゼ

EN2

puppet talk
メランコリック

ライブ感想

おそらくはPlstic Treeにとって最後の渋谷公会堂

彼らにとっても思い入れのある公演だったのか、いろんな要素が多数詰め込まれていて、ツアーファイナルというよりは単発ライブに近い印象を受けました。
いきなりクライマックスだったのにそのあと何度もハイライトが来る、みたいな。
要素が過剰で観ている側としては途中で疲れてしまったのですが、疲れているのに疲れている暇がないみたいな不条理なまでの怒濤の勢いですべてが進んでいって、珍しく非常に勢いのある公演でした。あんまりスロウダイブ感はなかったけど、なんかおもしろかったな。

この日はドラムがめっちゃよかった。走ったりしつつも勢いがあって、一打一打が重くてかっこよかった。
全体的に若々しい演奏でした。

 

ステージセットは万華鏡のような複雑な線画。それらが複数個組み合わさって上側を装飾している。
SEは水の音と拍を刻む音。
中山さんが赤坂に引き続き天使パーカーを着ている。中山さん天使!知ってた!天使!!!
特記のない曲はすべて有刺鉄線です。

 

やだもう天使サイコーっていうかいきなりストラト?と思っていると、一曲目から空中ブランコ

とにかく出だしからドラムが素晴らしい。最初の三曲はドラムに耳を引きずられてそればっかり聴いていて、ひたすらに佐藤さんを注視していました。

最初に書いた通り、一打一打が重くなっていて、音が引き締まっている。かといって彼の魅力(だとわたしが思っている)揺らぎがなくなっているわけではなくて、その揺らぎのタイミングがよりシビアになっている感じ。

あと緩急の付け方、強弱の付け方も魅力だと思っているのだけれど、そのうちの「強」が非常に強くなっているなあ、とも思いました。いままでフォルテッシモだったものが、フォルテッシシモになっているような。力強くて体を揺さぶられるような、めっちゃかっこいい音。

月世界もみらいいろもよかった。月世界、ミドルテンポだけどラウド感がなきゃ、っていう曲で、これまではそのラウド感は弦楽器隊が担当していたように思うのですが…この日の月世界のドラムはザラッとした音で演奏をぐいぐい引っ張っていて、強く惹き込まれました。みらいいろはバンド全体が一丸となって突っ走るみたいな感じで、これもよかった。

 

有村さんが「やあ」とか「よお」とか言いつつ、恒例の「はじまりはじまり」で次の曲へ。

パラノイア、Dummy Box、テトリス、と同期のない曲が続きます。ここ最近のプラツリはバンドサウンドを前面に押し出した演奏をすることが多いので、これらの曲はすべて気持ちよく聴けました。

パラノイア、いつだったかの中山さんの「うちらの曲はあんまり早くなさそうな曲でめっちゃ早い、みたいなのが多い」といった主旨の発言を思い出しながら聴いていました。

「だみーぼー♪」は安定のかわいさ。

テトリスは音程がどこかに旅立っていたけれど、声量はがっつりあってがなり声もかっこよくて気にならなかった。今回のライブはこんな感じで、どの曲も「?」と思うところがちらほらあったのだけれど、勢いが凄まじくて飲み込まれて気にならない、みたいなことが多かった。ほんと、いい意味で若い感じ、ライブ感のある演奏。

 

ここで正くんがちょっと喋ったのだけれど、

フロア「正ー!」
正「はい、正ですよ~」
フロア「正ー!!!!!」
正「はい、正のお喋りはおしまいですよ~」

の印象が強すぎて、なにも覚えていません……。今回のツアーはあまり雨が降らなかったとか、きょうは暑いとか、そんなことを言っていたような気が。ほよ…。

中山さんが再びストラトを持って、ヘッドフォンをして、スロウ。そこからくちづけへの流れ、とてもよかった。
有刺鉄線使用の水色ガールフレンドは相変わらず雄々しい音。

竜「あと二曲くらいやったらそういう(暴れられるような)曲をやります。メーキャップがぜんぶ落ちるくらい遊んでください。俺たちもスッピンになる予定です」
竜「さっき正くんが言ってたみたいに、きょうは暑くて。このツアーでは春の曲をやってきたけど、この暑さに急遽夏の曲を用意しました。急遽っていうか、もともとやってたんだけど…」

グライダー。サビの八分で刻んでいるギターが大好き。有刺鉄線はこういう音に関して、ほんといい仕事してくれる。
そこからマイム、ヘイト。ヘイトのギターはV。ヘイトから続けて「お薬あげる」でエンジェルダスト。このあたり、ベースがめっちゃ凶悪な音でゴリゴリいっててサイコーでした。

竜「感謝の雨が降りますように、雨ニ唄エバ」

いつもどおり、ステージ上で有村さんが傘を広げて、雨ニ唄エバ。
……なんですが、頼むからその……その全面人の顔の傘使うのやめて……見た瞬間に笑う……。

以前は雨ニ唄エバの傘といえば真っ黒な傘だったのですが、最近はときどき、人の顔がプリントされたちょっと不気味な傘を使うことがあって。この日もそれだったのですが、わたしのいた位置からは有村さんの顔の半分くらいまで傘がかぶっていたので……顔から顔が生えているみたいで怖かったです……。ふつうの黒い傘にしてホシイナー、、

この日の雨ニ唄エバは、いつものようなゆっくりと盛り上がっていくような造りではなくて、最初からそれなりの勢いがありつつタイトな緩急を挟みつつ、アウトロも伸ばしすぎず盛り上げて終わる、みたいな…やっぱり勢いを感じる演奏でした。
Aメロで聴きなれない水の音が入っていたのは、スロウダイブ仕様だったのかな。わたしがいままで気がついていなかっただけかもしれないから、自信あんまりないけど…。映像と相まって、水底に沈んでいくような感覚があってとてもよかった。

そのあと中山さんがいなくなったので、もしやと思ったらやっぱりラストワルツ。個人的には、この曲はいらないなと思いながら聴いていました。ライブで聴く意味あんまりないな、と思う曲のひとつです。音の中心が同期のピアノでドラムもベースもそれに合わせた演奏しかできないし、それに正直、佐藤さんも正くんも、この手のリズムはそんなによくないです。特にこの日は音響の影響か、ベースの出音がやや遅かったので、聴いていて悪酔いみたいになった。

ラストワルツの映像、以前水葬。で使っていたものの気が。

 

アンコール。いつもより出てくるのが早かった。

 

竜「ツアーファイナルだから一人一人喋ってもらおうかとおもったんだけど」
フロア「アキラー!」
明「正直ね、時間おしてるの」
竜「時間があったら喋ってもらいます」

竜「スロウにはもう一曲入ってますね。なに理論でしたっけ」
フロア「カオスリロンー!」
竜「そうです。まず正くんのベースがデーデーデーデデデ♪と野太くいやらしい音で鳴って、ナカヤマ大先生のジャーンジャーンジャージャジャジャジャ♪と目にも留まらぬ…ジャッキー・チェンのカンフーのような早弾きをして、そこからケンケンの(ジャーン!とシンバルを叩いて)ぽんぽこドラムが入って、そこでいったんカオスリロンは終わります」
フロア「えー!」
竜「そう、その、えー!からまた始まって、おれが歌をうたう、という予定…」

このコント、恒例化してたんですね……ぽんぽこドラムとは……。

このツアーは2日目の赤坂BLITZにも行ったのですが、そのときに有村さんが、上記の口楽器カオスリロンを口走って笑っていて。まさか最終日まで続くネタになっているとは思いませんでした……。

演奏が始まると思ったら、正くんまで「デーデーデーデデデ♪」と口ベースを始めたので中山さんがそれにのっかって「ジャーン♪」と言おうとしたら、中山さんが口ギター始めた瞬間に正くんがマジでベースで入ってカオスリロンスタート。中山さんにも言わせてあげて!!!!!しばらく笑い止まらなくて、後半までちゃんと聴けませんでした……。

まだ半分笑っている状態なのに、アンドロメタモルフォーゼ。前半はちょっともたついていたのでウーンと思っていたのですが、アウトロがとてもよかった。いつもこういう曲のアウトロは「ギターうるせー!かっこいいー!!!」と思いながら聴いているのですが、この日は「ドラムうるせー!かっこいいー!!!」という状態に。ほんとドラムがよかった。

こういう曲のギターは、メインギターが変わってからだいぶアプローチが変わったなあと思います。ウォルナットのころは浮遊感のあるプレイが多かったけれど、ここさいきんは刻む音メインで畳み掛けるような感じ。

一旦はけてからアンコール2。パペットトーク、メランコリック、の定番を続けて。パペットはV。パペットトークはずっと佐藤さんが走っていて同期と微妙にずれていてちょっと酔いそうになったのだけれど、でもなんかとにかく勢いのある演奏で飲み込まれているうちに終わっていました。怒濤。

下手にいた有村さんが「ハミングー!」を中山さんに言わせるために上手へ猛ダッシュしていたのが面白かった。元気になってよかった。この日の「ハミングー!」は雄叫びでした。

座席が下手だったので、メランコリックで中山さんが下手に来てくれたのが嬉しかった。

どこだったか忘れましたが、正くんがアンコールの最中に「きょうでスロウダイブは終わりだよ。だからみんなでスロウダイブにさよならを言おう!ありがとうスロウダイブ!さようなら~!」とみんなに手を振らせていたのが意味わかんなすぎておもしろかったです。ほよよ…。

 

全体的に、おもちゃ箱をひっくり返したようなライブでした。スロウダイブという冠にふさわしい雰囲気を持つ統一感のあるライブではなかった(個人的にはブルーバックと水葬。と針槐が聴きたかった)けれど、なんだか多品目をぎゅうぎゅうに詰めて大盛りにしたワンプレートランチをたべているような印象があって、面白かったです。ここさいきんは勢いとかバンド感を前面にだした演奏が多いように思うのですが、その要素が顕著に可視化されたライブだったなと思います。

音ずれや入りミスなど細かいミスがけっこうあったのですが、そんなんどーでもいいだろ!と思えるような勢いがあって、何回も書くけどなんかプラさん若返ってんなーと思いました。次のアルバムどうなるのかな、楽しみ。

あ、あと有村さん腰回りとかふくらはぎとか細くなっていた気がするんですが…痩せすぎは不安になるのでごはんいっぱいたべてほしいです。なんにしても元気そうだったので安心しました、よかった。

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