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NO MUSIC FIGHTER

ライブレポ90% CDレビュー10%

Plastic Tree|Fly like an Eagle@SHIBUYA AX

f:id:haru1207:20170103214155j:plain2009/06/30 thu
Fly like an Eagle
SHIBUYA AX
open 17:30 | start 18:00
¥3,990

出演アーティスト 

セットリスト(メレンゲ

きらめく世界
午後の海
ルリア
夕凪
写し絵

セットリスト(Plastic Tree

イロゴト

メルト
涙腺回路
メランコリック
リプレイ 

ライブ感想

告知、およびチケット発売がイベント1週間前というとんでもないイベント。
出演するバンドのジャンルはバラバラだし、開演が平日18:00と客層をどこに定めているのかさっぱり。
AXキャパの1500に対し、捌けたチケット数はおそらく400程度。私は定時に上がって走ってタクシー使ってと、本気で急ぎましたが、到着は19:00直前。それでも余裕で柵前あいていました。実にいいピクニックです。

後列封鎖、上手下手封鎖、それでもまだまだ余っているスペース。こんなAX初めて見た。

で、結論から言うと、とても面白いイベントでした。以下、プラメインの感想。

American short hair

目当てのひとつだったけれど、間に合わず見られなかった。

SCANDAL

ギリギリでラスト1曲だけ。イベント前にTSUTAYAでSAKURAグッバイを借りて(これしかなかった)聴いてみて、そのときは特になんとも思わなかったのだけれど、ライブは音源よりも断然良かった。アイドルガールズバンドという先入観があったのだけれど、ステージングは媚びる風でもなく、いい意味で普通のロックバンド。テクは正直学祭バンドレベルだったけれど、音にまとまりがあったし、ステージ上で「見せる」ということに関しては華がある。ベースの子が良かった。単純に私が指弾き好きというのもあるけれど、きちんとベースが他三人を引っ張っている印象があって、いいな、と。ドラムはもう少し頑張って欲しいなあ。あと、音とは全然関係ないけれど、全員髪の毛さらっさらで羨ましい。可愛い。

OCEANLANE

期待していたほどではなかったかなという印象。とても普通。ドラムがパワーをセーブしていたように見えて物凄く気になる。ハイトーンのクリアなハモりは聴いていて気持ちがよかったけれど、メインボーカルがすごくつまらなそうに見えた。ほとんど観客も棒立ちだったから仕方ないのかもしれないけれど、なんだか仕方なく演奏しているように見えたし、それで余計につまらなくなった。MCで「ぽかーんと口あけてる人もいるけど…」みたいなことを言っていたけれど、だったらのせてみろよと思う。1個前がパフォーマンスに力を入れていて、ずっと楽しそうに演奏していたSCANDALだったから余計にそう思うのかもしれない。ホームでのライブはきっと楽しいのだろうなという想像はできたけれど、アウェイで新規のせられないなら対盤出る意味ないじゃん。

メレンゲ 

目当てのひとつ。良かった。それ以外の感想があんまりない。シンプルに良かった。
生で観るのは初めて。ハコよりは小さめのホールで聴きたいなと思う。まったり聴けて良かった。お酒飲みながら、気の向くままに、立ったり座ったり跳ねたり遊んだりしながら聴きたい。

Plastic Tree

SEかかった瞬間にVライブの雰囲気に変わるのが面白い。
登場は明→正→竜太朗の順。

一発目はイロゴト。
有村さんの音程が多少危ういけれど、それなりにスムーズな出だし。
2番のAメロで派手に歌詞を間違える。いつものこととしか言いようがないことが空しい。しっかりして有村。
イロゴトはサウンドが格好いいのでライブ映えがとてもよいと思う。

これまでのバンドがずっとストレートなギターばかりだったから、潰れて歪んだいつものアキラギターを聴くと、決してストレートなギターが嫌いなわけではないのだけれど、むしろ好きなのだけれど、どうしてだか「帰ってきたなあ」という気がして落ち着く。アキラさんのギター大好き。

有村さんがギターを換えて梟。音源よりライブの方がいい。音源よりはいいけど、でもやっぱり、まだ完全に馴染んではいないから、これからツアーやイベントで育っていくといいなと思う。
梟が終わってMC。

 

「あー、こんにちはプラスティックトゥリーです。…プラスティックトゥリーです。初めましての人もいるんですよね?プラとか呼ばれてます。よろしくお願いします。今回はこのイベント、フライ、…フライ?」

 

出てこなくて困っていると、リーダーから救いの手、「フライライクアンイーグル、渋谷アックス、楽しんでますか!」。ライトもすかさずリーダーに。さすが我らがスーパーリーダー!
ひとしきり盛り上がりつつ有村さんに苦笑しつつ、収まって静かになったら照明も戻り再びMCは有村さんへ。

 

「わし。わしですね。イーグル。イベント、楽しんでますか。(観客:まばらな声)…それぞれですね。どのバンドを観に来た人も、こうして出会えたわけだから、楽しんでいただければこれ、幸い至極。(合掌)」

 

メルト。
プラらしい、重低音と浮遊感が出ているミドルテンポの曲。とてもライブ映えする。
ノリ方も皆一様じゃなく、好き勝手にできるあたりも好き。
続いて涙腺回路。久しぶりに聴く気がする。この曲もライブ向きで楽しい。涙腺回路のあとはまたMC。

 

「告知をしてもいいですか。告知というか、宣伝、します。プラスティックトゥリー、先日、シングル梟を出させていただきました。(観客:拍手)あと、7月からツアーが始まります。タイトルは、なんでしたっけ(リーダーにふる)」
「はい。タイトルは、梟一座旅行脚、です」
「はい。旅、します。夏、ですからお祭りとか、恋とかもいいですけど、ライブに来てください。で、8月30日、僕ら、日本武道館でワンマンライブをおこないます。8月30日です。夏の最後の思い出に、遊びにきてください」
「お客さんの感じがいつもと違って、なんだか新鮮で愉快痛快ですね」
「そんないつもと違うお客さんに訊きたいんですけど、あの、ヴィジュアル系的な煽りをしても、いいですか…?拒絶反応でちゃう人、嫌悪感を感じる人とか…大丈夫ですか?吐いちゃったりしないですか?大丈夫ですか?…大丈夫ですか。じゃあ、やります。あー、ここは、渋谷アックスですよね?あー…やりまーす…」

「僕らはいつもぐちゃぐちゃになって死んだり生き返ったりします」のフリから、メランコリック。

いつもどおりにメランコリックでした。
有村さんがいつもよりも拳を煽っていたように思う。

 

そのままリプレイで終了。
アンコールが微妙に、本当に微妙にかかったりしたけれど、メンバーが捌けて5分後くらいに「本日の公演はすべて終了いたしました」アナウンスが入ってそのままイベント終了。

 

 *

 

プラ、全体的にいいライブだったと思います。今日来ていると思われる客層に受け入れられそうな曲中心、かつのりやすい曲中心で組まれたセットリストはなかなか計算高いなあと思います。個人的にはゴーストやヘイトをやってくれたら嬉しかったのだけれど、それをやってしまうと「全員で頭ぶんぶん振ってた…いかれてる…」という印象のみが残りかねないから仕様がない。

他のバンドと比べるとMCが長く、有村さんの特異なキャラクターを全面に出したパフォーマンスでした。彼、歌はうまくないけれど、独特の声をしているし、ボーカルスタイルは唯一無二で、彼みたいなボーカリストは他に絶対いなくて、やはりそこはプラの強い武器だと思います。好悪は分かれますけれど、印象には残る。サウンド面ではアキラさんの変なギター(全力で褒めてます)が耳に残るだろうし、リーダーがきちんと安定感あるプレイをしてくれる。やっぱりこの三人のバランスはとてもいいな。

安定感といえばドラマーの彼。彼のドラム、これまでずっと物足りなく思っていたのだけれど、今回は「ドラム浮いているなあ」と思うこともなくとても自然に聞けていた。ライブが終わるまで特にドラムがどうだとか考えることもなく、ライブが終わった後に「ああそういえば今日はドラム気にならなかった」と気がつき、とても吃驚する。これまでよりずっと音が馴染んでいた。鋭さ、激しさ、自己主張の強さはないけれど、安定感があった。もしかしたら、プラのドラマーとして彼、とても馴染むかもしれない、と思う。

 

 *

 

イベント全体として。

 

今回は本当に闇鍋イベントで、バンドも客も「これ、で、いいの、かな?」という手探り感があって、全体的にそこまで盛り上がりはしませんでした。集客も酷かったし。けれど、こういうめちゃくちゃな組み合わせのイベントでなければ、例えば私ならメレンゲはずっと音源ファンだったろうし、SCANDALのライブを観ることは一生なかったと思うし、だけど観てみたら面白かったし、そういう発見の場、新しい音との出会いの場として良かったのかなと思います。同じように、他バンドのファンでプラを「いいな」と思ってくれたのならいいのですけれど。

 

集客の酷さは、告知、チケット発売があまりにも遅すぎたのが一番の要因だと思います。あとはやっぱり、「対盤に興味ない」ということで来なかった人も結構いると思うので、そういう人たちにどうやってアプローチしていくかが大事かと。Fly like an EagleはAX固定のイベントなので(…ですよね?)Fly like an Eagleだけに求めるわけではないのですが、もっとキャパの少ないところで、こういう闇鍋イベントをたくさんやって欲しいなあと思います。知らないところにかっこいい音があるなら、そんなにもったいないことはないです。…という認識の人がもっと増えると、楽しくっていいなあと思います。ビジュアル系のファンを長年やっていると、ジャンルの壁をものすごく強く感じるので。そういうのって、本当にもったいないです。

 

とてもいいイベントでした。楽しかったです。

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