NO MUSIC FIGHTER

ライブレポ90% CDレビュー10%

Plastic Tree|2009年夏ツアー「梟一座★夏行脚」@JCBホール

2009/07/24 fri
Plastic Tree 2009夏ツアー/梟一座★夏行脚
JCBホール
open 18:00 start 19:00
¥4,500

セットリスト

  1. 絶望の丘
  2. グライダー
  3. テトリス
  4. うつせみ
  5. まひるの月
  6. メルト
  7. 斜陽
  8. ぬけがら
  9. GEKKO OVERHEAD
  10. サイケデリズム
  11. egg
  12. ヘイト・レッド、ディップ・イット
  13. メランコリック
  14. リプレイ
EN1
  1. 真っ赤な糸
  2. 藍より青く
EN2
  1. 涙腺回路
  2. クリーム
EN3
  1. サイコガーデン

ライブ感想

上司に断って定時前に上がる。18:20会場着。由里葉さんと少しお話する。物販でTシャツとパンフを買って、開演ぎりぎり前に着席。今回はアリーナ下手、結構前列。嬉しい。

ステージは全体的に和の雰囲気。下手には大きな屏風、ステージ後方には均等の間隔でのぼりが六本立っている。書いてあるものは「梟一座」とか屏風と同じ絵とか。下手上方には大きな満月。
JCBの音響は人から聞いていたほど良くなかったけれど(あれならむしろチッタの方が良いのでは?)雰囲気がとてもよいホールでした。

 

10分押しで開演。

アキラ→ケンケン→正→竜太朗の順で登場。
アキラは臙脂色のタンクトップに七部袖の黒いカーディガン、有村は灰色のだらっとした服、リーダーは細身の黒いパンクぽいパンツとシャツと黒い網目のアウター、ケンケンはドラムの奥にいるから服はあまりわからなかったけれど全体的に黒。クリックは白いイヤホンで右耳から。

リーダーのベースから「絶望の丘」で開始。
ぶっちが脱けてケンケンが加入して、東京でやる初めてのワンマン。だからかわからないけれど、会場の手探り感がすごい。ホールだからかもしれないけれど。
普段からそんなに暴れまわるバンドじゃないけど、この日はいつもに増して大人しかった。途中で有村さんが「もっと声を聞かせてください」て言ってたくらい。
上手を煽ってもほとんど声があがらず、竜太朗はやや不満げに「40点」と評価。ちなみに下手は68点。

「絶望の丘」をライブで聴くのは武道館以来なので、すごく嬉しい。
のだけれど最初はやはり曲を楽しむというよりはケンケンのドラムに傾注する、という感じで聴いていました。
そしてそんな感じで聴いていたら、なんだか、すごくいいのケンケン。個人的に違和感はゼロ、つまらなさもゼロ。これまでのイベントでは、

加入前一発目

やっぱドラム変わると音がらりと変わるなあ~
てゆうかめっちゃ薄味のドラムだなこのサポートの人。物足りないんだけど、入るのかなあ……

加入前二発目

あれ今日はドラムぜんぜん気にならなかったなそういえば。

 

という感想の変遷があったのだけれど、今日のライブで完全にケンケンに惚れる。
今までのライブでは、メンバーじゃないからという理由からかは分からないけれど、自分なりの音を抑えていたとしか思えない。これまでは遠慮をしていたのか緊張をしていたのか、とにかく、この日は全然音が違った。軽やかで暖かみのある、寄り添うような音。

私は笹渕のドラムが大好きだから、この日のライブ、どれだけ楽しくてもどうしても途中で絶対に笹渕のこと思い出すだろうなあと思っていたのだけれど、予想外にライブの途中で笹渕のことを思い出すことは一度もなかった。違和感がまったくなかった。すごくプラ、でした。音は全然違うんだけど。

「絶望の丘」で「あ・いいな」と思って、「グライダー」で完全に「うわあたしケンケンすごい好き」と思う。あのねえグライダーで初めて聴いたタム回しがすっごく、すっごく格好よかったんだよ!

そのケンケンにすっ転んだ「グライダー」は、有村さんのギターから。久しぶりに聞けて嬉しかったです。「テトリス」もすごく楽しい。「テトリス」のあたりからノリ始める人は少しずつ増えてきたのだけれど、やっぱり今日の海月さん方は全体的に大人しい。
テトリス」が終わってMC。

 

竜「やあやあ。やあ、…どうも。プラスティックトゥリーです。東京に帰ってきました。梟一座と称して、この四人で、沖縄から北海道まで全国津々浦々回っています。四角形になって帰ってきました。プラスティックトゥリー、梟一座夏行脚、JCBホール、はじまり、はじまり」

 

「うつせみ」。アウトロのギターが格好よすぎて死ぬかと思う。
やっぱりアキラのギターが大好き。

そして「まひるの月」、「メルト」。「まひるの月」は本当に嬉しかった。
「メルト」は最近定番なのですっかり楽しくなって暴れていたのだけれど、やっぱりアリーナ、テンションはそこまで高くない。みんな静かに聴いている。

アキラに青いライトがあたって、「斜陽」。ギターが格好よすぎる。あとケンケンの叩く三連符はすごく格好いい。なんか、面白いことがなくても、すごくいいものを観たり聴いたりすると人って笑ってしまうものだと思うのだけれど、そんな感じで、「斜陽」でメーター振り切れてしまって笑うところでもないのにひとりで声も出さずに爆笑していた。いや、格好よかったんです。

有村さんのギターから、「ぬけがら」。ケンケンのドラムにほれぼれする、と同時に、「ぬけがら」でしみじみと「ぶっちとはまったく違うタイプだなあ」と痛感する。
ぶっちは手数が多くてしょっちゅう走るくらい(笑。でもそこが大好きだった、だったというか、今も、大好き)疾走するドラムだったけれど、ケンケンは走らない、キープする。手数は多くないけど表情がすごく豊か。上手に歌わせるタイプのドラマーだと思う。そして技術的にうまい。
これまで「ぬけがら」ってサビで走るイメージだったけれど、今回は走らず、その分サビの叫びがよく響く。いいなあ。

「ぬけがら」が終わって、MC。

竜「四人で回っております梟一座です。では、座長の長谷川屋から一言。……長谷川屋さんです(笑)長谷川屋って呼んであげてください」

リーダーは結構長いこと喋っていたのですけれど全部忘れました(えええ)。リーダーが喋っている間中、中山さんが「よっ、長谷川屋!」とずっと合いの手を入れていました。
有村さんの「では、一座の看板曲、梟。」で、「梟」。

「梟」はCDで聴いてもなんとも思わないのだけれどライブで聴くと格好いい。Fly like an Eagleでは「なんだ梟けっこう悪くないじゃん」という印象をもちましたが、今回は完全に「なんだ梟格好いいじゃん!」にシフトしました。でもCDで聴くとやっぱり別になんとも思わないんだよね。歌詞が嫌いなのよねー。恋愛系の歌詞もう飽きたよー。
「GEKKO OVERHEAD」、がなりまくってて格好いい、そしてバカのひとつ覚えのように繰り返すけれどギターが本当に格好いい。

有村さんが「まだまだ遊んでくれますか東京、みんなで踊れますか!」と煽って、「サイケデリズム」。この頃からようやく会場が暖まってきたイメージ。「サイケデリズム」、なんだか最初の方ドラムとシンセのアタックが合ってなかった気がして少し気になった。
好き放題踊ってから「egg」。“マナー、マナー” のところで有村さんがマイクを向けてくれるのが嬉しい。アキラが淡々と “マナー、マナー” とコーラスを入れてる。煽ってくれない(;_;)

「まだまだ遊んでくれますか、まだまだ遊んでくれますか東京!」
と有村さんが煽るので答えていると、なぜか今度は「まだまだ遊んでくれますかプラスティックトゥリー!」とメンバーを煽りだす。会場が失笑していると、アキラがごく冷静に「大丈夫ですよ」と応じる(笑)

有「え、なんでそんなに冷めた感じなの?」
中「大丈夫ですよ。」
有「大丈夫ですよって…まだまだ遊んでくれますかプラスティックトゥリー?」
中「遊べますよ。」

というやり取りがあったのち、有村さんが笑いながら客席に向いて、再び煽りだす。ケンケンもリーダーも笑ってる。
再度煽ってヘイト。例によって暴れていたので記憶がない。そのまま「メランコリック」、これも記憶がない。楽しかった。そして最後に、内容忘れたけど有村さんが少し喋って、

「再生ということで、リプレイ。」

で「リプレイ」を演奏、本編終了。
とてもよい演奏でした。そして会場のテンションは、結局本編終了時もそこまでは高くなかったのかな。

EN1。
いつもどおりの「アンコール呼んだー?」で出てくる。

「真っ赤な糸」、「藍より青く」。
藍より青く」で “笑う、笑う、笑う” と歌わせてくれるので楽しい。あ、「藍より青く」の前には、雨についての言及がありました。

有「今日の天気はどうですか。(客:雨ー!)雨ですね、その答えにも慣れました。誰のせいですか。(客:正ー!)そうですね。お前のせいだよ!」
長「俺のせいか!」
有「お前のせいだ!」

全部リーダーのせいです♡笑

EN2。
「呼んだー?(客:呼んだー!)聞こえてましたよ。」でアンコール2。
EN1だったかEN2だったか忘れたけれど、みんなMC回しました。

有「折角だから、一座の紹介を、しましょうか。一座の、俳優…役者?(長谷川:舞台役者?)舞台役者。舞台役者の紹介をします。誰からがいいですか。(客:アキラー!)では、エレキテル六弦、ナカヤマアキラ!」

梟一座の女優ですね(真顔)
なに喋ったかほとんど忘れたけど、グループ魂で勉強した(笑)合いの手の入れ方とか口上のやり方を完璧にしてから披露したかった、みたいなことを言っていました。武道館までには完璧にしておくそうです。練習途中で披露してしまった自分が恥ずかしい!とのこと。最後には、
明「恥ずかしい!……帰る!」
と叫んで後ろ向いてドラムのほうに寄って行ってしまいました。かっ、かわ……38歳かわい……かわいい死

竜「そんなコミカルなトークもありつつ(笑)次は誰がいい?(客:正ー!)では、座長にして二枚目俳優、(長:(笑))痩せ細った男、エレキテル四弦長谷川正!」
正「上げてるのか落としてるのかわからないのですが(笑)。えっと、さっきもう僕十分喋ったのであとは武道館までとっておきます~」

竜「次は?(客:ケンケンー!)新しい人が入りました。今回のツアーはこの四人で津々浦々回って、心の距離を測りつつ、彼の心のATフィールドを取り除こうとしています(笑)この間はついに二人でエヴァンゲリオンを見に行きました~。佐藤ケンケン!」

有村がドラムセット越しにマイクを渡す。セットの横に出てくるケンケン。小さい。

健「えー…おいは、…あー、なんか人がいっぱいいますね、おいはなんか、感動してます。エヴァよりみんなが好きだー!」

まさかの絶叫(笑)ちょっとそのすごい訛りはわざとなの?それともマジなの?なんにしても可愛いよケンケン末っ子ドラマー超可愛いよ!
叫んだあとはすぐに引っ込んでしまいました。しかし可愛い、可愛いよケンケン。そして小さい。豆柴なの?

竜「ね。僕はエヴァとみんなだったら…(客:ええー!)……なんだよ、分かってるだろ、言わせるなよ、恥ずかしいだろ……馬鹿だなあ!……むしろ俺が馬鹿だ……」

有村どうしたの?笑
大丈夫知ってるよ、エヴァの方が好きなんですよね♡

流れは忘れましたが、「涙腺回路」、「クリーム」。涙腺の途中あたりから会場のテンションもすごく高くなって、これまで棒立ちだった人も跳ねたり手を上げたりし始めてた。楽しいな。「クリーム」のサビはほとんどの人が手を上げていたと思う。「クリーム」ってなんであんなに遊べて、すごく楽しいんだろう、決して明るい詩ではないのに曲調はすごく明るくて、私プラのこういう歪さが大好きだな。

終わりそうな雰囲気をかもし出している中、いてえという声。なにかと思うと中山さんが腰を痛めたらしく、腰を抑えている。
有村さんが「アキラコールで元気を出させてください」と言って会場からアキラコール、そしたらロボットのような動きで力持ちみたいなポーズをとるアキラ。
中山さんに「お前もやれ!」と言われて竜太朗コールが起こるけれど、有村さんは元気になるどころかくずおれる(笑)うつせみのときみたいな動き。

竜「(中山に)ライブ終わったんですけど…あなたのせいでなんだか、もう一曲やらなくちゃいけないみたいな雰囲気になっちゃったじゃないですか!」

海月大喜び!
メンバー捌けてもいないのにアンコールがかかって、そのまま四人がステージ下手に集合してやる曲の話し合い。まさかのトリプルアンコール!捌けてもいないけど。笑
話し終わった後に、なぜか三人がいっせいにケンケンをからかって、ケンケンが両手で顔を覆って妙に赤くなっていました。なんだったのかな。

竜「アンコールありがとう!…捌けてもいませんけど(笑)いいです、あとでロボアキラを叱っておきます。こうなったのはあなたの責任なんですから、あなたがタイトルコールしてください。」
明「はい。…これって言う前に煽ったりした方がいいんだよね?」

の流れで、なぜか異常なテンションでのデスヴォの応酬に(笑)超楽しい!

竜「サイコガーデン!」

結局有村さんがタイトルコールして、サイコガーデン!久しぶり!
一時期は現在のメランコリック並に定番だったのに最近やってくれないから、とっても嬉しかった。会場のテンション、このときはもう完全に上がりきっていて、すごくいい雰囲気。みんな好き放題に暴れていて清清しい。
……というような光景だったんじゃないかなあ~と予想します。自分は暴れていたのでまったく周囲の様子はわかりません!あ~楽しかった!

 

全体的にテンションが低めで、最初どうかな~と思っていたのだけれど、最終的にはすごくいいライブになったと思います。多分みんな同じように、最初はケンケンがどんなドラマーなんだろ?という意識が先走って、楽しむというよりは耳を澄ますという感じになってたんじゃないかな。
後半にいくにつれて会場があったまっていく過程がすごく良かった。
メンバーも楽しそうだったし、有村さんの言葉を借りれば「心配ばかりかけるバンドですけれど」、でも、四角形になって帰ってきてくれて本当に良かったな、と思えるようなライブでした。楽しかった、武道館が楽しみ!

広告を非表示にする